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2016年4月15日 (金)

『二宮誠オーラル・ヒストリー第二巻』

『二宮誠オーラル・ヒストリー第二巻』をお送りいただきました。

二宮誠さんと言えば、本ブログでもオーラルヒストリーを始めとして何回も取り上げてきた方です。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-e847.html(『二宮誠オーラルヒストリー』)

二宮誠さんといえば、知る人ぞ知るゼンセンの伝説的なオルガナイザーであり、日本三大オルグの一人と唱われた方ですが、その二宮さんが満を持して(?)オルグの秘策をぶちまけています。これは本当に必読。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/h-7bb6.html(組と組合はどう違う?)

こういうのを見ると、「組と組合はどう違う?アイがないのが組、アイがあるのが組合」という戯れ言がなるほどという気になります。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-5f85.html(誰か『組合オルグ一代』を映画かドラマにしませんか?)

これはほんとに、映画かドラマ化したら結構受けそうな気が。

ダンダリンが評判とってる時期だけに、組合オルグの一代記ってのもいいんじゃないか、と心ある映画人かテレビ人はいないものでしょうか。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-71e8.html(二宮誠『労働組合のレシピ』)

その二宮誠さんのオーラルヒストリーの第二部ということで、前回聞き逃した事項を中心にいろいろと語っています。

中心はゼンセン名物の統一闘争です。統一闘争とは、ほかの企業別組合の賃金闘争とは違って、ゼンセン本部が中央集権的な権力をちゃんと維持しており、ゼンセン会長(中央闘争委員長)の許可がなければ加盟単組は妥結が許されないという仕組みです。

許さないというのは、破ったら除名ということで、実際かつてカネボウ労組が本部の許可なく勝手に会社と妥結したとして除名され、その後謝って戻ってきたという出来事もありました。

今回の第二部は、そもそも終戦直後、総同盟を再建した松岡駒吉はちゃんとした産別組合を作りたかったのに、GHQの命令で仕方なく企業別組合にせざるを得なかった云々という歴史的経緯から説き起こし、今やゼンセンくらいしか堅持していない統一闘争の神髄を語っています。

あと、前のオーラルはUIゼンセン時代でしたが、その後サービス流通連合と合併してUAゼンセンになっており、その合併のいきさつ等についても語っています。

最後の最後のところで、意外な秘話が披露されていますが、これって、労働界最強のオルグを経営側が取り込んでしまおうという凄い陰謀だったのでしょうか。

・・・これもオフレコですが、いよいよ退任というときに何人かの経営者から声がかかって、事務所を出さないかと。そこに弁護士を一人配置する。社会保険労務士を配備する。事務所の運営は任せるから、という話があって。そのときに、もしこれに乗ったら最大の裏切り者だなと(笑)。今まで四十何年、人生を賭けてやってきて、全て金のためにパーになると。それはいくら何でもできないなと思いましたね。

しかし、抜群に良い目の付け所であったことは間違いないと思います。

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