タイトルで損してる本?
現在一歳児育児中の女性労働弁護士の「りっぴぃ」さんが、拙著についてこういうコメントをされているんですが・・・・。
https://twitter.com/rippy08/status/720463636616056832
「働く女子の運命」もパラパラ読み進めていますが、これ、「女性労働史」ですよね……タイトルで損してる本だと思いますー^^;
主として大企業が、正社員女子労働者をどう扱ってきて、その結果どんなことが起きてきたか、みたいな。
「タイトルで損してる本」という評をいただきました。
いや、それはどういう立場から見るかによると思うんですが、確かに女性労働問題を真面目に検討しようという観点で本を探している人の目からすると、「なんや、この薄っぺらそうな、安易なタイトルは・・・、中身も多分薄っぺらでろくでもないものに違いない」という風に思われてしまうリスクというのはあるのかも知れません。
でもですね、世の圧倒的に多くの方々は必ずしもそういう目でもって本を眺めているわけじゃなくて、ちょっと面白そうな気を惹かれる本を探しているんだと思うんですね。
そういう人に手にとっていただいて、「なんやこれ、思ったより真面目にきちんと歴史をたどり、女性労働者の今までの姿を描き出しているじゃないの」と思っていただけるならば、之こそ書いた人間の本望というものであって、その意味では、この文春編集者のつけていただいたタイトルは、結構「タイトルで得してる本」なんじゃないかと思っているんですよ。
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このエントリとは関係ないのですが、いま共同通信系の新聞で連載している『バルス』という小説が読ませます。ブラック企業として流通業界に君臨するある企業と、それの凋落を狙っての流通テロ事件のお話です。『新幹線大爆破』(1975年)とちょっと似てるかな。オイルショック後に勝ち組と負け組に分かれた日本を舞台に、負け組にまわった下請け会社(倒産)の元社長が、仲間とともに国家に復讐、標的は新幹線!
投稿: くみかおる | 2016年4月17日 (日) 10時54分