Solomonさんの拙著評
Solomonさんの「ソロモンの書棚」というブログで、拙著『新しい労働社会-雇用システムの再構築へ』(岩波新書)への書評が書かれています。もう7年近く前の本ですが、こうして読み継がれているのは嬉しいことです。内容的にも、個々の法制度の細かいところは別として本筋の議論としては全然古びていないと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/solomon12726/13877571.html
著者の専門が労働法ということもあり、近年の労働法分野における最高裁判例を踏まえた上で、従来の日本型雇用の典型と問題点を指摘し、労働組合の新たな在り方を模索するのが本書の骨子と言えるでしょうか。
理想論・空中論にならないよう、地に足を付けて議論すべく著者が随所に意を払っていることがうかがわれます。
とはいえ、真に実行力のある解決策が提示されているのかには留保が付されてよいかと思います。
「真に実行力のある解決策」とは何か、というのは、ある意味で哲学的な問いですが、少なくとも現実を見据えていないものや現実にただ流されているものはその名に値しないと思っています。
« 第4の矢は賃上げ@IMF | トップページ | 水町勇一郎『労働法 第6版』 »
コメント