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2016年3月17日 (木)

『労務理論学会誌』第25号

41hju3lhp3l__sx342_bo1204203200_『労務理論学会誌』第25号が届きました。

労働時間の規制を受けないホワイトカラー・エグゼンプションを他国の現状などを比較検討しながら分析。同時に、新自由主義的な資本蓄積構造であることを明 確化し、日本型雇用システム、賃金、人事労務についての論考を所収。

昨年6月に茨城大学で開催された労務理論学会の全国大会の報告を一冊にしたもので、統一論題は右の表紙の通り、「現代資本主義企業と労働時間」ですが、それとは別に私が行った特別講演「日本型雇用システムと労働法制の在り方を巡って」も収録されています。

その統一論題のコメントとして中村艶子さんがこう語っているのを見ると、「現代資本主義企業と労働時間」などと大上段に振りかぶって滔滔と説いている研究者の皆さん自身が実はそれを裏切っている姿が垣間見えてなかなか興味深いものがあります。

・・・女性の活躍を阻むものが長時間労働であると頭では理解しても、討論でのフロア(清山委員)からの「この中で一体、何人の男性が家庭内で女性と同等かそれ以上に家事・育児に従事しているのか」という指摘について会場での失笑が漏れ起こったように、頭では理解していても実情との乖離があることは否めない。・・・・

「失笑が漏れ」たのですか・・・。

あと、自由投稿論文で興味深かったのは櫻井幸男さんの「労働過程論と同一価値労働同一賃金論批判」ですね。

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