日本の雇用と年齢差別禁止政策@『DIO』313号
自民党の差別問題に関する特命委員会が検討を開始したからというわけではもちろんなく、たまたまそういう特集が組まれたからではありますが、なんだか測ったように今日、連合総研の機関誌『DIO』313号がアップされました。特集は「これからの高齢者雇用」です。
http://rengo-soken.or.jp/dio/pdf/dio313.pdf
長寿社会において何歳からが高齢者か? 駒村康平 ……………………4
高齢者雇用をめぐる法制度の現状と課題 柳澤武 ………………………8
日本の雇用と年齢差別禁止政策 濱口桂一郎 ………………12
駒村さんが「人類史においてはほとんどの期間が生涯現役時代であった」という観点から大変壮大な高齢者概念の組み直しを論じておられます。
柳澤さんと私はもう少しみみっちい法政策の話です。
日本型雇用システムはその入口(新卒採用)から出口(定年退職)まで、またその間の処遇(年功賃金や年功序列)についても、大幅に年齢に基づくシステムとなっている。そのような雇用システムにおいて、「年齢に基づく差別」を論じることはいかなるインプリケーションを持つのだろうか。そして、「年齢差別」を禁止することはどのような社会的帰結をもたらすのだろうか。これらを考えるためには、雇用システムの歴史を振り返る必要がある。
1 年齢に基づく雇用システムの確立
2 年齢と雇用政策の複雑な関係
3 繰り返される中高年リストラ
4 年齢差別禁止政策の浮上
5 年齢差別禁止の代償
6 労働組合の役割
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