デジャビュ
東洋経済オンラインに「「ブラック企業」がここまで蔓延する根本原因 実は日本型雇用システムの成れの果て」という記事が載っていますが、
http://toyokeizai.net/articles/-/105353
「365日24時間死ぬまで働け」――。大手飲食チェーン、ワタミグループの理念集に記載されていたこの言葉は、「ブラック企業」を象徴するものとして、あまりにも有名だ。同社は後に撤回したが、文字だけ見ればまるで働く人を奴隷とするような表現といえる。まさに、コンプライアンス意識が欠如した経営者が若者を搾取する構図であり、現在の「格差」の象徴のように思うかもしれない。
しかし、実はそうではない。「ブラック企業」というモンスターがエサにしているのは、日本人の「平等」意識だ。「ブラック」「格差」という単語は、「平等」の対極に感じるだろうが、実は密接に絡んでいるのだ。いったいどういうことか。・・・
うーむ、デジャビュが止まらない・・・・。
http://hamachan.on.coocan.jp/alter1207.html(「日本型ブラック企業を発生させるメカニズム」 『オルタ』2012年7-8月号)
http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%A8%E5%8A%B4%E5%83%8D-%E3%80%8C%E5%85%A5%E7%A4%BE%E3%80%8D%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A7%A3%E3%81%8D%E3%81%BB%E3%81%90%E3%81%99-%E6%BF%B1%E5%8F%A3-%E6%A1%82%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4121504658/(若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ) )
就活、ブラック企業、限定正社員、非正規雇用……
様々な議論の中でもみくちゃになる若者の労働問題。
日本型雇用システムの特殊性とは?
そして、現在発生している軋みの根本原因はどこにあるのか?
労働政策に造詣の深い論客が、雇用の「入口」に焦点を当てた決定版。
感情論を捨て、ここから議論を始めよう。
« 地域限定をデフォルトに@『Works』 | トップページ | マジメな濱口に似合わない!!! »
見つけましたか(笑)
煽って、誉めて、はまちゃん先生の本を読めば判るよとパブリシティ・コメントいたしました。
そのほうが有益でしょ。
投稿: kohchan | 2016年2月18日 (木) 15時21分
>正直、日本で「階層」の存在を認めることは、これまでタブーだったといえる。
(リンク先の東洋経済オンライン記事より)
いやー、そうかなぁ~?
タブー、っていうより、日本型雇用モデルの確立に似た、諸状況・諸条件がいろいろ作用し合ったことによる、たまたまな(歴史的偶然な)、「階層」意識の社会的な希薄化であって、
たとえばアメリカの黒人差別問題に根深く見られたような、まさに”タブー”であった(ある)ものとは異質だろー、と思ってしまうんだけど…。
ようは、”「階層」の存在を認めることは”、タブーに切り込むようなものではなくて、たんに客観的なデータによって階層差が(社会的・文化的に、ないし才覚的に)存在することを実証すればいいのであって、その実証を基にして対処をなにかしら考えていこう、と言って説得していく方が、建設的だろー、と思うのだが。だいたい、「”タブー”などと言っているのがお前たち自身の努力のなさの表れだ」と、いかにも「階層」意識のない中・上流のおんかたがたはおっしゃって来ましょうし。
(まあもちろん、今目の前で労働者が窮地に陥れられている、という場合は応急処置が必要だから、実証している暇はないけど)
投稿: 原口 | 2016年2月20日 (土) 00時18分