日曜日の朝刊・世界を笑え!
先週金曜日の早朝(未明)のほとんど誰も見ていない時間帯にNHK視点・論点に出ましたが、明日日曜日のやはり早朝5時に、FM東京に出ます。
http://www.jfn.jp/News/view/jfn/1163
●7日 ~日曜日の朝刊・世界を笑え!~
『働く女子の運命』とはどういう事なのか?昨年末に書籍『働く女子の運命』を出版した、労働政策研究・研修機構の主席統括研究員 濱口桂一郎さんをゲストに迎えてお話を伺います。出演は、THE NEWS PAPER。
それから、その間にもいくつか『働く女子の運命』の書評がいくつかアップされています。
「ソーシャルライブラリー」というところに、「かえるのすみか」さんが、
http://www.sociallibrary.jp/entry/4166610627/
この本は日本の女性の明治以降の労働史をていねいに紹介している。
結婚したり子供産んだりしてると働けない。働いて生活費を稼ぐことができないということは自分以外が稼いだ生活費で食べて服着て屋根で雨風をしのぐことができない。私は何よりそれが自分としては嫌なんだ。シンプルに生活を自分の手で全うしたければ妊娠はできない。もう年齢的に妊娠はお役御免になりそうなことは少し安心だ。私は蜂社会だったら働き蜂だ。巣の壁ををひたすら塗り上げる。そんなに重要な仕事なんて望まない。会社でしたいことなんてそんなにないんだ。だがそういう生き方ができるのも先達たちの努力のたまものなのかな。たぶん50年前だったら日陰の座敷牢だろうし。おてんとうさまの下の道は時々あったかいし感謝しよう・・・・・
また、読書メーターに、1月末から今月初めにかけて連日のように書評が続けざまにアップされていました。
http://bookmeter.com/b/4166610627
1/29 :ケニオミ, 日経夕刊の書評で満点5つ星で紹介されていた本です。明治期から現在に至るまで女性が労働市場でどのような役割を担わされていたかを説明しています。家族を扶養する役割を担う男性には、年功序列の賃金制度で遇し、終身雇用制を用いる。年齢が上がるにつれ賃金が上がるので、男性にはスキルを磨かせるが、結婚・出産で退職する女性にはスキルアップはさせない。この様な前提で始まった日本の労働環境の中、男女平等をどのように実現させるのか。本音では同一労働同一賃金なぞ実現してほしくない男性中心の労使の姑息な解決方法の結果が現在の姿だ。
1/30 :ざっきい, 同著者の「日本の雇用と中高年」「若者と労働」を読んでいて、三部作の気持ちで読んだ本。三作とも同じ軸で語られている。日本における雇用システムは、知識・技術のない新人一括採用と、転勤などある意味無制限な試用、解雇のしにくさが結びついたもので、歴史的な経緯が書かれている。この日本型雇用から表れる問題について著者が示す解決は、できる知識・技術に基づいたジョブ型雇用の導入と無制限な試用(と解雇のしにくさ)の撤廃である。まあ欧米と同じ制度にしたら?といった感じ。欧米型にした場合の混乱と対処についても書いて欲しい。
1/31 :Panico, 下手に日本型雇用が成功してしまった過去があるために、一度決まってしまった賃金格差を是正できないでいる現代社会にNOをつきつけ…つきつけてねえ!?読めば読むほど(これもう無理なんじゃないかな…)と諦めてしまいかねない現状が露になる。もういっそ全員貧しくなれば解決するんじゃね!?とヤケになっちゃう。
2/1 :ダンボー1号, 昔夫一人で稼いだ収入を今妻の収入加えて同じ水準保っているのが今の現状で一般職正社員が今や派遣に入れ替わってしまった。確かにそうでした。なぜそうなった?という女子労働の歴史記述が長すぎて今の問題と打開案の考察が少ないです。 均等法以前の男性が修行、女性補助のほうが出産・家族も安定するように見えますが今の社会と毛材は逆行を許さない。じゃどうする?と言うことです。男女同じ待遇に拘り過ぎると産むとハンディが大きくなり、職場にマタハラが横行する。古い考えの会社が減り、理解ある余裕ある社会に変わるのを気長に待つ?
2/2 :piack, タイトルが「運命」です。やはり、<逃れられない>という前提なんでしょうね。中身を読んでも、「じゃあ、どうしたらよいのか」という所は「読者の皆さんにお任せしたい」というオチ。歴史や社会構造の問題点はよくわかったが「どうしたらよいのか」という部分に踏み込んだ記述が読みたかった。
2/3 :カモメ, 女性労働問題、とりわけ男女の賃金格差や退職年齢の差に関する制度の変遷についての記述が多かったです。難しい面もありましたが、賃金の理屈や成り立ちについて理解でき面白かったです。今後の展望としては現在の日本の男性の働き方に女性を合わせるのではなく、一般職の働き方を男女共に推奨していました。確かにまず男性の長時間労働を是正した労働環境が前提でなければ、女性の柔軟な働き方も受け入れられ難いと思います。しかしそもそも結婚による影響を受けるのが女性ばかりということや、結婚するのが当たり前ということに違和感があります。
2/6 :Miki Sato, 今年27歳。結婚して1年経ち、出産と仕事との間でジレンマに苦しんでいる私の頭に、ストレートに入ってくる本でした。「日本型雇用」のあり方に納得。法規や制度だけが存在していても仕方ないのですね。これまで後輩(たち)が出産→産休→育休を経ていく中で自分の周辺にも負担が増えたことが事実としてあり、それを経験したからこそ「どちらかを選ばざるを得ない」状況があることを再認識しました。
いろいろな批評をいただき、ありがたい限りです。
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