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2016年2月14日 (日)

毎日新聞「今日の本棚」で書評

Img_752f5d874047328e26f434ce08fbda5 本日の毎日新聞「今日の本棚」で『働く女子の運命』が書評されました。

http://mainichi.jp/articles/20160214/ddm/015/070/043000c

 昨年、女性活躍推進法を成立させ、女性管理職の比率を高める施策を採る日本だが、社会進出における男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数」は世界101位。なぜ女性が思うように活躍できないのか。その要因を労働問題の専門家が紐解(ひもと)く。

 著者が根本原因とするのは、働く者の職務技能を評価する欧米型の雇用形態に対して、企業の一員としての組織への献身度を評価する日本独自の雇用形態である。その結果、出産や子育てのために、長期継続勤務や転勤、残業をしづらい女性の地位が高まらないのだ。

 富岡製糸工場の女工に始まる近代日本の働く女性たちの歴史と社会での位置づけの変化も鋭く分析。賃金とは生活を保障すべきもの、という「生活給思想」が終身雇用や年功序列などの雇用形態を生み、労働組合が生活給思想にこだわり続けたことや、マルクス経済学者たちが日本型雇用形態を高く評価したことが、結果的に女性の社会進出を阻んだとの指摘は意外で興味深い。著者は最終的に職務や勤務時間が限定的で配置転換の少ない限定正社員という概念を提唱する。未来の働き方を考える一助になるだろう。(光)

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