同じ4.5cmで200ページ以上増量 菅野和夫『労働法 第11版』
労働法テキストの定番たる菅野和夫『労働法』(弘文堂)の第11版が出ました。書店に並ぶのはもう少し先になると思いますが、とりあえず、その外形的な特徴についてのみ。
http://www.koubundou.co.jp/book/b217406.html
旧版刊行以降、2015年までに成立した有期労働契約(無期転換ルール)の特例措置立法、パートタイム労働法・労働者派遣法の大改正、非正規労働者待遇確保法の制定、労働安全衛生法の改正等々、多数の労働関係立法・改正法を網羅し、2016年の改正動向も詳細に解説。
また雇用社会の変化を反映した判例の発展をフォローし、わが国の労働法の現状が具体的にわかるよう各種統計にも目を配った待望の大改訂版。
時代の変化のなかで形成されてきた新しい労働法の姿を体系化し、個々の解釈問題を相互に関連づけて検討した、労働法の現在を知るために最適の基本書です。
始めに外見をぱっと見ただけでは、「第十版」が「第十一版」になっただけでほとんど変わりがないように見えます。
実際、分厚さでいうと、両者ともほぼ4.5cmで、分量に変わりはないように見えます。
しかしそれに騙されてはいけません。ページ数で言うと、第十版の最終ページは948ページ、第十一版の最終ページは1166ページで、200ページ以上も大増量になっています。
特に大きく増えているのは、第2編労働市場の法です。あと、第3編個別的労働関係法の第3章の第1節基本的法規制のところが、第十版では人権擁護と男女平等の二款だけだったのが、今回はセクハラ、パワハラ等の「職場における労働者の人格的利益の保護」と「障害者の雇用差別の解消のための法規制」の二款が加わっています。
という調子で見ていくといろいろとありますが、とりあえず。
« だから、リストラ(整理解雇)とローパー解雇は違うって何回言ったら・・・ | トップページ | 高尾総司『完全攻略! もう悩まない ストレスチェック制度』 »
« だから、リストラ(整理解雇)とローパー解雇は違うって何回言ったら・・・ | トップページ | 高尾総司『完全攻略! もう悩まない ストレスチェック制度』 »
コメント