日経新聞は1年遅れの旧聞紙か?
今朝の日経新聞の1面トップはなんと「外国人待遇不当なら企業処分 技能実習、受け入れ届け出制に 」です。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H5G_S6A110C1MM8000/?dg=1
厚生労働省と法務省は外国人が働きながら学ぶ技能実習制度を見直す。2016年内にも監督組織を設け、受け入れ企業には届け出を義務付ける。賃金水準など日本人と同等以上の待遇を求め、違反すれば罰金や行政処分の対象とする。技能実習生として働く外国人は約16万人にのぼるが、海外からは不当労働や人権侵害の温床になっているとの批判も受けているのに対応する。
新設する監督組織は「外国人技能実習機構」。・・・
まさかとは思いましたが、最後まで読んでも、昨年の通常国会に提出された法案の内容を一歩も出る記事ではありませんでした。
もちろん、前通常国会で一度も審議されずに今国会で成立を目指している法案ですから、ここでも一度紙面で取り上げて議論のネタにするというのは大いに結構です。
でもね、フィナンシャル・タイムズを買収しようという天下の日経新聞(なんでしょ)が、昨年の経緯を全然知らん風情で、いかにも日経新聞の記事によくあるていの「○○省は・・・見直す」なんていうテンプレで今ごろ記事にするのは恥ずかしいという感覚を持ってもらわなきゃ。
中身の解説はもう昨年3月に、たとえばここで私もやっているわけですから、
http://homepage3.nifty.com/hamachan/rouhoren1503.html(「技能実習制度 ようやくまともな法制化」 『全国労保連』2015年3月号)
去る3月6日に「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」と「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案」が国会に提出されました。後者は法務省と厚生労働省の共同提出となっています。意外に思われるかも知れませんが、外国人労働者に関する立法が労働行政の(共管とはいえ)管轄となるのはこれが初めてなのです。この制度の経緯と今回の内容を簡単に見ておきましょう。 ・・・
今現在記事にするなら、どういうスタンスで取り上げるかという哲学がなきゃ。これではホントに情けないよ。
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