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『働く女子の運命』の書影

Img_752f5d874047328e26f434ce08fbd_2 『働く女子の運命』の書影が文藝春秋社のサイトに出ました。

http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610624

女性の「活用」は叫ばれて久しいのに、日本の女性はなぜ「活躍」できないのか?

社会進出における男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数2015」では、日本は145カ国中101位という低い数字。その理由は雇用システムの違いにある。

ジョブ(職務)=スキル(技能)に対して賃金を払う〈ジョブ型社会〉の欧米諸国と違い、日本社会では「社員」という名のメンバーを「入社」させ、定年退職までの長期間、どんな異動にも耐え、遠方への転勤も喜んで受ける「能力」と、企業へ忠誠を尽くす「態度」の積み重ねが査定基準になりがちだ。このような〈メンバーシップ型社会〉のもとでは、仕事がいくら出来ようとも、育児や出産の「リスク」を抱える女性は重要な業務から遠ざけられてきた。なぜそんな雇用になったのか――その答えは日本型雇用の歴史にある。

本書では、豊富な史料をもとに、当時の企業側、働く女子たち双方の肉声を多数紹介。歴史の中にこそ女子の働きづらさの本質があった! 老若男女必読の一冊。

〈〈目次〉〉

●序章 日本の女性はなぜ「活躍」できないのか?

――少子化ショックで慌てて“女性の活躍”が叫ばれるという皮肉

●1章 女子という身分

――基幹業務から遠ざけ、結婚退職制度などで「女の子」扱いしてきた戦後

●2章 女房子供を養う賃金

――問題の本質は賃金制度にあり。「男が家族の人数分を稼ぐ」システムとは?

●3章 日本型男女平等のねじれ

――1985年、男女雇用機会均等法成立。しかし欧米型男女平等とは遠く離れていた

●4章 均等世代から育休世代へ

――ワーキングマザーを苦しめる「時間無制限」「転勤無制限」の地獄

●終章 日本型雇用と女子の運命

――男女がともにワークライフバランスを望める未来はあるのか?

担当編集者より

つい最近まで、女子は「腰掛け就職」「職場の花」などと呼ばれ、重要な業務につけず、管理職にもなれない不遇を味わってきました。

そしてやってきた失われた20年以降、総合職というコースが用意された代わりに、“転勤も労働時間も無制限”に働けという。

さらには「少子化対策と女性の活躍」を両立させる、ですって――!?

いったい女性にどうしろと言うのでしょう。

本書では富岡製糸場から戦争時、職業婦人、ビジネス・ガールといった働く女子の歴史を追いながら、男性中心に成功してきた日本型雇用の問題点を探っていきます。

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受信: 2015年12月11日 (金) 21時42分

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