メディアマーカーで拙著書評
メディアマーカーで拙著『若者と労働』への書評が載りました。「tsano」さんです。
http://mediamarker.net/u/tsato/?asin=4121504658
そもそも、なぜ日本では4月に新入社員を大量に採用するのか?他の国は欠員補充で通年採用なのに、何もできないヒヨッコどもを雇うのか?を手がかりに日本の雇用実態を解説してる。
企業が学校側に職業教育を期待せず、自前で教育する方向に舵を切ったのと、学校側も学問の探求に重きを置いて、職業訓練的なことをしてこなかった。だから、会社で何が具たて意的にできるのかということよりも、将来の可能性を示す学歴、偏差値が重視された。このシステムはシステムで、学歴による篩い分けはあるにせよ、どこかの会社に何もできない若者が入社できるようになっていたと。ただそれもバブル崩壊以降は、全体のパイが縮小して、全員が正社員になれず、非正規雇用が増えると、そもそも社会の福祉システムが正社員とその家族を前提としていたため、非正規雇用者への福祉が行き届かないという社会問題が生じたと。年越し派遣村とか。
じゃあその解決策は?ということで、ジョブ方正社員というのを提案している。まあ要するに、職務内容とか、就業地とかがしっかりと明記されている労働契約をメインにしていきましょうと。自分も正社員のみだけど、職務所掌があいまいなのが品質保証まずいんじゃない?とか思うので、この方向はいいとおもうけど、実際うまくいくのかねえ。
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