拙著評いくつか
http://bookmeter.com/cmt/52888211
年末にやたら(私の中で)盛り上がった「資生堂ショック」の1つの回答をいただけたかもという本。著者が男性というのは案外いいのかもしれぬ。女性の労働史については多少辟易だったが、1980年代からはものすごく現実味を帯びて頭に入ってきた。その時代からも働き方について考え方がずいぶん違ってきたのは事実だ。今の若者はどう考えているのか、もっとじっくりとヒアリングしたい。
そうか、例の「資生堂ショック」に対する一つの回答になっていたわけですね。
さらにamazonレビューで、「あきら」さんが取り上げています。
女性の雇用問題がテーマではあるが、議論は雇用一般に及んでいる。
小池理論は宇野理論の影響! 第2章に書いてあったが、昔 宇野理論、宇野弘蔵の著作が必読書であった時代に生きていたものにとって ある種のなつかしさを感じたが、その影響力は大きいものがあったのだと妙に感心してしまった。すでに化石となっている理論だが 当時は一世を風靡したものである。それは ともかく、賃金理論というものがいかに当時の経済情勢や支配的な思潮に影響されているかがよくわかる。
職能資格制度に限らず、多くの賃金理論はもっともらしく、装飾を施しているがその実態は 当時の一般社会の思潮の反映に過ぎないということが良くわかる。とはいえ従業員にとって 自らの賃金が算出される根拠への関心は強いものだし、それへの対応に迫られながらこれからも新たな賃金理論や女性の雇用を含めて人事制度の理論がでてくるのであろう。
「蛇足」ではなく「キモ」のつもりで書いた部分に見事に反応していただいております。
« 法学部教育の職業的レリバンス | トップページ | 『経営法曹』187号 »
コメント