西きょうじ『仕事のエッセンス』
毎日新聞出版の小川和久さんから、西きょうじ『仕事のエッセンス 「はたらく」ことで自由になる』(毎日新聞出版)をお送りいただきました。
http://mainichibooks.com/books/business/post-129.html
オビでは、津田大介氏と駒崎弘樹氏が絶賛推薦しているのですが、正直言って私には今一つピンとこない内容でした。
著者の西氏は東進ハイスクールの英語講師ということで、読んでいると気持ちよくすいすいといくのですが、理論を論じているところと、生き方論のところがどうつながってくるのかが、腑に落ちない感も残ります。
著者の西氏もお送りいただいた小川氏も直接存じ上げない方々なので、なぜ私にお送りいただいたのかな、と思ったら、85ページにこんな記述がありました。
・・・中小企業になると、「身内の不幸で有休を取得したら解雇」「データ改ざん指示を拒否したら解雇」「店長から俺的にダメだという理由で解雇」「協調性がないという理由で解雇」という、理解不能な理由で解雇されたという話が上がってきます。・・・
なぜか、これらケースが載っているJILPT報告書は参考文献としてあげられていないのですが、いずれも懐かしいあっせん事案の顔ぶれですね。
ちなみに、この「俺的にダメ」事件については、『日本の雇用終了』ではもう少し詳しい事情を載せております。
・20048(非女)普通解雇、いじめ・嫌がらせ(15万円で解決)(10名、無)
店長から「俺的にだめだ」という理由で解雇されたが、一方的な好き嫌いの感覚のみで解雇されたのは許せない。会社側によれば、従業員とのコミュニケーション不足でトラブルになったのは店側の落ち度だが、解雇に至るには欠勤が多いことや、申請人の接客に向かない態度などを注意してきた経緯がある。
あっせん員より、「解雇する理由としては社会通念上から見て根拠が希薄」と指摘して金銭解決。
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