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2015年11月19日 (木)

中村正志『医師・医学部のウラとオモテ』

17558中村正志『医師・医学部のウラとオモテ 「悩めるドクター」が急増する理由』(朝日新聞出版)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17558

「医師免許は取得したが、どの診療科に進めばいいか分からない」
「医師に自分が向いているという自信を持てない」
「医局を辞めたいがどうしたらいいか分からない」
医学部人気の高騰が続くなか、超難関の入試を突破し、人もうらやむようなエリート街道を走っているはずの医師や医学生たちがぶち当たる壁の数々。なぜ彼ら彼女らは悩むのか? その背景にあるものは何か? どのようにしてその悩みから抜け出したのか?

これまでに200人以上の医学生、300人以上の研修医・医師の転職相談・キャリア相談を受けてきた医師専任キャリアコンサルタントの著者が、現代の医師のリアルを本音で綴る一冊。医師を目指している受験生はもちろんのこと、その保護者、進路指導の先生、これから医師になる医学生、研修医、若い医師、医師と共に働く医療関係者といった方々の「実用書」としてお役立てください。

今までありそうでなかった、医師のキャリア本ですが、冒頭になかなか深刻なやりとりが出てきます。

Doc


医師というのは、大学医学部はまさにジョブ型職業訓練校そのものであって、大学に入ることがすなわち特定の職業を選択することであるにも関わらず、それ以外のメンバーシップ型社会の大学選択の感覚の延長線上で、何でもやらせることができる潜在能力の高さを競う「勉強ができたから」でのこのこ進学してしまうと、こういう悲劇のような喜劇のような事態が発生するのでしょうね。

オバタカズユキさんが1年掛けて企画編集協力してできた本ということです。たしかに本のあちこちに、これから医師を目指す人は間違いなく読んでおいた方がいいな、と思われることがいっぱい詰まっています。


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コメント

医学部を目指す課程での進路指導ほか下級教育での失敗に、入学してからも細分化された要素還元授業で視野はさらにせばまり、見事国試に合格し臨研で熱意だけで太刀打ちしようものなら見事返り討ちにあう。このスパイラルです。なぜなら入学時点でそもそも将来を決めてしまう制度にあります。優秀でもミスマッチは本ブログの労働問題で様々語られていることと同根だからです。医学と医療の違いや制度の本質と限界も知らされず放り出された彼ら彼女らは、ただ漂流し燃えつき辞めていくか、投資分だけは早期に取り戻そうと開業に走ります。教養課程でのフレキシブルな学部変更や医療には即必要な社会性を経験してきた社会人枠を設けるなどやれることは多々ありますね。増員が解決策にはならないことはこれだけでも実は現場は知っているのですが声を上げません。貴重な本かもしれません。

メディカルスクールのような仕組みのがいいのかも
しれませんね。
ただ日本がそうなる可能性は0に近いと思いますが
確かにミスマッチの問題があるので
流動性の確保は必要だと思いますが
この問題が官僚や政治家に認識されているかと
いうと?

専門性が高い職能集団内にはミクロの対立はあってもマクロでは結束し既得を堅持しますし、近藤医師や水俣病で有名な原田先生への陰湿な人事権の行使は恐怖政ばりでしたから。
他の分野も似たり寄ったりですから、ピアレビューも全く効果なしです。でも手がないわけではないw。分野ごとの不始末に対する弁済を当事者組織ですべて担わせる政治判断をすることです。政治ですから要するに国民の支持が決め手です。担う方法とは”保険”です。保障に必要な保険料は当事者たちの全額負担で賄わせます。そうすると俄然ピアレビューの効果は発揮され始めます。「シカゴプラン」の医学・医療版です。猛烈にイチャモンをつけてくるでしょうが、だから政治力です。カウンターパートとして。

自治医大は
6年間通学ののち
卒業後9年間僻地での就業が義務付けられています

学費免除とはいえ18歳の生徒に
33歳までの生活を決める判断能力があるでしょうか

32歳でこれはあかん、と思っても
6年分の学費まるまる全額の返済が待っているので、大変ですね


そう気づいてしまったご本人はやるせないと思いますよ。
自治医大の創設の意義が時間の経過を無視してしまっているからで、日本社会のやるせなさ医療版ですね。70年代の絶好調時期に労働や教育制度の見直し改革に手を着けていたら、ましてや社会保障制度も然りです。こうした問題もすべては時間を微分したストック部分だけの問題意識と効率的な解決をしようとするその場しのぎかはたまた先送りかのまるで国債発行に頼りきってきたザ・ニッポンです。

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