常見陽平『エヴァンゲリオン化する社会』
常見陽平『エヴァンゲリオン化する社会』(日経プレミアシリーズ)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.nikkeibook.com/book_detail/26292/
エヴァは2015年の労働環境を予見していた―若年層に人気を誇るコラムニストが、超人気アニメを題材に書く、リスク社会のキャリア論。
常見さんといえば、『僕たちはガンダムのジムである』で、拙著『若者と労働』でも使わせてもらいましたが、あれ?前門のガンダムを後門のエヴァに乗り換えたのかな?という感じですが、世代的にほとんど中身を知らない私にも大変面白く読めるアニメ労働評論になっています。
ちょうど20年前の日経連の『新時代の日本的経営』の3つの雇用形態が、エヴァンゲリオンに出てくる登場人物に象徴されているというのが軸で、碇シンジとか綾波レイとか言われてもイメージが浮かばない私には正直判断は難しいのですが、熱中した世代の方々には様々な感想があるのではないかと思います。
オビにでかでかと出ている「逃げちゃ駄目だ」で軋む職場、ってのは、ブラック企業からも「逃げちゃ駄目だ」と自分で自分を縛ってしまう有り様を示しており、なるほど、と言うところです。
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