『若者と労働』短評
読書メータに、拙著『若者と労働』の短評がまた一つ加わりました。
http://bookmeter.com/cmt/50863636
「ちび」さんです。
新卒一括採用や年功賃金制といった日本の雇用システムの特殊性、またブラック企業や非正規雇用といった問題を引き起こす原因を語るうえで、「ジョブ型雇用」に対する「メンバーシップ型雇用」というキーワードがしっくりきた。人間力採用の息苦しさもここに根があったのか。「職能給」と「職務給」の一字の違いがもたらす中身の違いも目から鱗。職業的実践力については触れもせず、ひたすら適性診断やら自己分析やらをしていたキャリア教育も、まさに「教育と労働の密接な無関係」の産物だったのだな…。
日本型雇用システムにおける「生活給」の考え方と教育費の公的負担の問題にもなるほどと思った。
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