図書館員もジョブ型を目指すか?
日本図書館協会の『図書館雑誌』10月号の巻頭コラム「窓」に、「「ジョブ型」?「メンバーシップ型」?」という文章が載っています。書かれているのは、早稲田大学図書館の荘司雅之さんという方です。
冒頭、「北米の大学で過ごされた先生から、「アメリカのように大学図書館員は教員に準じた地位を持つべきだ」と仰っていただくことがある」という枕から始まり、
拙著『新しい労働社会』『若者と労働』をひいてジョブ型、メンバーシップ型について解説したあと、
・・・日本でも、医療関係職や法律家などの専門家はジョブ型に近い。では、図書館員もジョブ型を目指すか。
と問いかけつつ、ジョブ型にするとどうなるかをいくつか例示して、
・・・どうやらすぐにジョブ型に移行することは難しそうだ。
と言いつつ、最後には、
・・・短期間で異動する「メンバー」だけではなく「ジョブ型・無期雇用」の仕組みも大学図書館には必要ではないだろうか。
と論じています。
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小生が医学部で就活時期に教えることは「今日も電車のそこここに個性を殺したセンスのない黒服に身を隠した疲れた顔の就活中と思える学生(とくに女性ですが)と同車すると、何でこのような生産性のない活動を、これから個人的にも生産性を上げるべく生きていってほしい諸君たちに課しているのか。日本にいきるって辛いよ」と話します。
すると、はまちゃん先生のジョブ型である医学生は「私たちは実習など遊ぶ時間を犠牲にして訓練を受け、そうした学生とは違う教育機会を過ごしています」と話します。
小生は「そうだね。そうすると大学ってなんなんだろうな。同じ学生の時間を微分して考えるとおまえたちは辛い時間を課せられるし、文系などの学生は楽してんだろうよ。それは学生と言うよりそれを進路指導したした高校教員とそれをわかって適当にやっている大学教員に個人的に還元できるが、おまえたちの親世代からの日本社会そのものだよ。それで今おまえたちは生活していられる。でもな、連中が安定所得を得られるチャンスは一回きりだぞ。おまえたちは白衣資格で忙しいの何のいっても選び放題の売り手市場だぜ。勘違いすんな。人生を積分したフローでなにができるのかを考えろ」と叫んでおります。メンバーシップもありの業界があれば、ジョブシップに早急にしなければならない業界もあり、その議論こそ政治課題であると思います。物知り顔したおっさん、おばさんのシップごっこは、すべての学生たちが格差を由として生きる術をもてる社会と機会を提供することに余命をかけてほしいものです。彼らこそ小生含めた人生中盤以降の”希望”であるですから。下品な頭数の経済学成長理論なんて教えている皆々様へ。
投稿: kohchan | 2015年10月24日 (土) 18時55分