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2015年9月22日 (火)

逆では?

金子良事さんのつぶやき:

https://twitter.com/ryojikaneko/status/646027409108566016

つらつら思うに、日本にソーシャル、社会的なもの、が根付かなかったことの原因は、普通選挙が時期尚早だったことがあげられる気がする。20年代というタイミングも悪かった。

逆じゃないかと思いますが。

確か最近、坂野潤治さんが言ってたと思うけど、、もう少し早く、例えば原内閣の時に普通選挙になっていて、戦間期にある程度無産政党が自立した勢力を持つようになっていれば、30年代になってからの「ソーシャルを求めてナショナルと手をつなぐ」という方向にばかりは行かなかったのではないか、という気がします。

というか、私の言い方でいえば、実は日本でもある意味でソーシャル、社会的なもの、が根付いたんですよ。30年代後半以降の社会政策の急速な進展は、国家社会主義的な偏奇をもちつつも、日本社会に間違いなくソーシャルな刻印を刻したのであって、その影響は戦後日本社会を色濃く彩っている。

4623040720 120806 というのが、11年前に書いた『労働法政策』のテーマであり、最近では『福祉と労働・雇用』の序章で論じたところでもあります。

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コメント

厚生省が出来たのも、国保が出来たのもこの時期ですね。

>戦間期にある程度無産政党が自立した勢力を持つようになっていれば

ちなみに第2次大戦後において「日本にソーシャル、社会的なもの、が根付」いていく兆候が見られなかった理由の一つとして、逆説的ながら階層・階級意識が社会的にどんどん希薄になっていったことがあげられる気が。

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