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2015年8月10日 (月)

中澤誠『ルポ 過労社会─八時間労働は岩盤規制か』

9784480068453中澤誠さんから『ルポ 過労社会─八時間労働は岩盤規制か』(ちくま新書)をお送りいただきました.ありがとうございます。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480068453/

長時間労働が横行しているのに、さらなる規制緩和は必要なのか? 「働きすぎの日本人」を取材し、雇用社会の暗部をリポートする。佐々木俊尚氏、今野晴貴氏推薦

内容は、東京新聞(中日新聞)記者として中澤さんが取材してきた労働時間関係のルポをまとめたものです。

第1章 「残業代ゼロ制度」の舞台裏(「残業代ゼロ制度」創設へ
成果に応じて賃金を払う制度? ほか)
第2章 労働規制緩和を疑う(誰が望んでいるのか
一筋縄ではない人事評価 ほか)
第3章 はびこる長時間労働(残業は例外、だが…
残業の上限、大手の七割が「過労死ライン」 ほか)
第4章 すさんだ職場(トヨタのエンジニアの過労死
「韓国と年間一千時間違う」 ほか)
第5章 誰も守ってくれない(ワタミ新入社員の過労自殺
過労の裏に違法は残業手続き ほか)
第6章 長時間労働からの脱却(過労死防止法が成立
命より大事な仕事って ほか)

二箇所で私のコメントが出てきます。IT関係の専門業務型裁量労働制のところと、最後の限定正社員のところです。

労働時間法制については、中澤さんの問題意識自体はかなり的確でありながら、それを政策論とかみ合わせるところが、いささか定型的な決まり文句型になっていて、現行制度で既に空洞化している「8時間労働は岩盤規制か」と問いかけるところに既にずれを感じてしまいます。

興味深いのは最後の「長時間労働からの脱却」で、ワタミやすき家が依然ヒール役として登場するのと対照的に、ユニクロが颯爽と正義の味方として登場してきます。

・・・熊沢誠・甲南大学名誉教授は「ノンエリートでも正社員として生きる道を作ったのがユニクロの制度」と解説する。

・・・熊沢名誉教授は、「転勤や残業という制約を受けないのだから、正社員との賃金か宇佐は仕方ない。今の日本で一番の問題は雇用が不安定なことだ。無期雇用になることで、その問題は解消し、生活は安定する」とし、「今までの正社員は無限定に会社からの要求を受け入れざるを得なかった。その要求が限定されることの意味を前向きに捉えるべきだ」と限定正社員の広がりをプラスに評価する。

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