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2015年8月30日 (日)

女子教育と職業レリバンス

韓国釜山に行っている間に、いろんな事があり、こんなご依頼も飛び込んできたようですが、

https://twitter.com/cramaxx/status/637269771604525057

北田暁大は鹿児島県知事の余波で本田由紀の職業教育論をディスろうとしてんのか。姑息を通り越して哀れなイタイ人になってる。

https://twitter.com/cramaxx/status/637270486536228864

ここは濱口桂一郎先生に、遅れてきたリベサヨ崩れこと北田暁大氏による本田由紀批判を、盛大に嘲笑していただきたいと思います。(期待)

事情もよくわからないので、嘲笑だの侮蔑だのといった、それ自体が自らの品性を引き下げる体のことをやるつもりはハナからありませんが、

(世の中には、薄っぺらな言葉で人を「嘲笑」することで自分が優位になったと感じてうれしがる人々がいますが、もちろんそういう言動がもっとも多くの人の「嘲笑」を買うものであるわけです)

女性差別的な教育談義を批判するのに、職業教育批判を持ち出すような方がいるとすれば、それこそ「人文」系の知識人といわれる方々の社会認識の偏りを示しているのでしょう。

むしろ、職業レリバンスの乏しい教育を娘に受けさせることが、花嫁レリバンスの高さに繋がっていたことが、「人文」系大学教員の雇用機会の拡大の大きな理由であったわけですけど。

(参考)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_722a.html (なおも職業レリバンス)

・・・歴史的にいえば、かつて女子の大学進学率が急激に上昇したときに、その進学先は文学部系に集中したわけですが、おそらくその背景にあったのは、法学部だの経済学部だのといったぎすぎすしたとこにいって妙に勉強でもされたら縁談に差し支えるから、おしとやかに文学でも勉強しとけという意識だったと思われます。就職においてつぶしがきかない学部を選択することが、ずっと仕事をするつもりなんてないというシグナルとなり、そのことが(当時の意識を前提とすると)縁談においてプラスの効果を有すると考えられていたのでしょう。

一定の社会状況の中では、職業レリバンスの欠如それ自体が(永久就職への)職業レリバンスになるという皮肉ですが、それをもう一度裏返せば、あえて法学部や経済学部を選んだ女子学生には、職業人生において有用な(はずの)勉強をすることで、そのような思考を持った人間であることを示すというシグナリング効果があったはずだと思います。で、そういう立場からすると、「なによ、自分で文学部なんかいっといて、いまさら間接差別だなんて馬鹿じゃないの」といいたくもなる。それが、学部なんて関係ない、官能で決めるんだなんていわれた日には・・・。

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