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2015年8月 9日 (日)

最低賃金しか払えない企業よりも、実際に働く人を守るべきじゃない?

黒川滋さんのツイートに、こういうのがあったので、誰が目覚めたんだろう、と思ってリンク先を覗いてみたら・・・・、

https://twitter.com/kurokawashigeru/status/630012821359624192

最低賃金しか払えない企業よりも、実際に働く人を守るべきじゃない?というお話。 http://otokitashun.com/blog/daily/8283/  … 10年遅れてきた小泉教。最低賃金の意義を発見したことは進歩。労働力商品の取引がどうあるべきか、という労使関係論なしにこの話をしてもムダ。

http://otokitashun.com/blog/daily/8283/

私は常々、世代間や性差などの様々な格差を解消するためには

「雇用の流動化」

が一丁目一番地(最重要)であると主張しています。

年功序列・終身雇用・正社員という特権を排除していかなければ、

若者や女性の立場はいつまで経っても改善されることはありません。

さて、この分野に関連して宇佐美典也さんは、流動性に加えて生産性を高めるためにも

「最低賃金の引上げ」の必要性を説いています。

現在の最低賃金は企業にとっては恩恵を受けられるものであるが、

労働者側から見れば割を食った設定になっていると、元経産官僚である彼は喝破します。

諸説ありますが、最低賃金を引き上げることは

やり方次第で雇用の流動化の促進に寄与すると言われています。

賃金が上昇すれば、「最低賃金ギリギリでなければ維持できない」会社は淘汰されていきます。

そこで雇用されていた人々はマーケットに戻りますから、流動性が嫌でも増すわけです。

また、賃金があがることで、労働者・雇用者側の力が強くなることも予想されます。

労働市場の流動化のためにも、ゾンビ企業をいつまでも生き延びさせる低賃金を禁止すべし、という、新自由主義の理念からも最低賃金の意義を説く議論で、これはこれで筋の通った議論です。

ただ、大変皮肉なのは、この話題が「アゴラ夏休み特別セミナー2015」というイベントに出てきたもので、しかもそこに麗々しく顔を並べている面々は:

11852751_894830420591819_11626201_2

もしかして、左端の方は、

https://twitter.com/ikedanob/status/274724260117897216

最低賃金の廃止は、半世紀前にフリードマンの提唱した政策で、経済学者はほぼ全員賛成しているが、政治家はほぼ全員が反対。これは論理ではなく心理の問題。

とか、

https://twitter.com/ikedanob/status/326754820440592385

「最賃を引き上げて成長する」というのが矛盾していることも理解できない政権。

とか、

https://twitter.com/ikedanob/status/624257385834528768

内閣府は「賃金が上がると雇用が減る」という法則を知らないのか。それとも非正規が切られるだけだからかまわないと思ってるのか。

とか口走っていた方ではないかという気が一瞬したのですが、多分見間違いでしょうね。そうでなければ、目の前で自分の持論が完膚なきまでに破壊粉砕されているのに、にこにこと笑っていられるはずはありませんからね。

(参考)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-a344.html (ゾンビ企業の味方です!キリッ)

池田信夫氏は、こと労働者が絡まない限りは、ゾンビ企業は潰せ潰せ!と、中小企業に対してまことに峻厳な姿勢を示しますが、なぜかこと労働者が絡むと、最低賃金を払えないような、社会保険料を払えないようなゾンビ企業を断固擁護します。

ゾンビ企業に働く労働者は、多くの場合、池田氏の非難する(NHK社員のような)立派な既得権はほとんどなく、正社員といってもずぱずぱクビを斬られていますが、池田氏にとってはそういう労働者が絡むようなゾンビ企業こそ、地球が滅ぶ日まで守り抜かねばならない存在なのでしょうか。

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コメント

>そうでなければ、目の前で自分の持論が完膚なきまでに破壊粉砕されているのに、にこにこと笑っていられるはずはありませんからね。

世渡りに持論の堅持なんぞは不要ですものね。
池田氏はもうそれこそひそかに、池田大○大先生を究極目標とされているのかもしれぬ…(すみません、つまらぬたわごとを…)。

池田先生は以前「真珠湾攻撃を敢行するかどうか国民投票にかけるべきだった」と言われたことがあって、私からこうつっこんだことがあります。「あれは隠密作戦を事前に国民に公開したらもう作戦として成り立たないのでは」

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