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2015年8月23日 (日)

L型談義

Twitter上でちょっとしたL型談義があったようで、

https://twitter.com/iida_yasuyuki/status/634885578018832384

正直L型大学論で出てる「実学」って,全然仕事の役に立たないと思う.まさにコモディティ化しつつある技能を教えてどうすんだと.そしてコモディティへの特化をすすめるコンサルってコンサルとしてほんとに有能なの?

https://twitter.com/T_akagi/status/635086919152435200

L型大学の学生が受け入れられる余地があるなら、現状でも大学生よりも、専門学校の生徒がもてはやされてるはずですよね。

https://twitter.com/juns76/status/635089539812323329

Fラン大学と実学教える専門学校を比較すれば専門学校のほうが就職優位な現実があるんだよ

今の中堅大学がL型大学化して実学教えれば就職は間違いなく良くなるでしょ

https://twitter.com/juns76/status/635090069297074176

赤木智弘も飯田泰之も中小企業の実態知らないくせにいい加減なこと言わないほうがいいよね。

https://twitter.com/juns76/status/635090817560899584

「L型大学論で言われてる実学って全然仕事の役に立たないと思う」と主張する飯田泰之と赤木智弘の両名がどっちも、一般企業で働いたことがないという点について。

働いてから物言えよ。

https://twitter.com/kumakuma1967_o/status/635210511311749120

大学にいるのはむしろそういう一般企業で働いたことない人たちなんですが。

https://twitter.com/adiabaticQC/status/635093377713729536

うちの職場に高専卒(卒業後は豊橋技科大や阪大,東工大へ編入)がいますが,それはそれは優秀です。飯田泰之と赤木智弘は何もわかってへんな。>RT

https://twitter.com/kumakuma1967_o/status/635213404525867008

その「職場の人」はL型でない大学卒ですよね。(もちろん高専卒の人も優秀です。)じゃあなんで「理系は高専が主流」になってないのかな?

https://twitter.com/kumakuma1967_o/status/635213550240198656

だいたい、高専はかなりグローバルに通用する教育してて、L型とかじゃねえよ。

https://twitter.com/kumakuma1967_o/status/635216652301299712

L型大学よりはちゃんとした高等専門学校や専門高校がもっと必要なのかもねぇ。とは思うんだが。

https://twitter.com/juns76/status/635264893151645697

それは、高校卒業の時点で、筑波大や東大工学部のほうが高専より、優秀な人材が集まるからだよね。

Bランク以下の人材に対して、どういう教育をするかってことなんだよね。

実学重視っていうのは間違いではない。つか、4年かけて弥生会計の使い方のみ教えるって話じゃないだろうに。

毎度おなじみの話のねじれ具合ですが、この手の議論がお約束のように必ずねじれていくのは、どのレベルの大学、どのレベルの学生の話をしているのかという肝心要のところを意識的に曖昧にするという悪癖が原因なのでしょう。

高校レベルでいえば、何回か紹介しているように、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/6-3e75.html (「日本型雇用システムと職業教育の逆説」@『産業と教育』6月号)

・・・最初の普通科X校は、偏差値36である。尼崎に近いところのようで、ずっと定員割れが続き、入学者の半分しか卒業に至らず、卒業者の半分がなんとか就職にこぎ着ける。先生方は丁寧な寄り添うような進路指導をするのだが、いわゆる「荒れた学校」で、授業が成立しないような生徒たちに履歴書を書かせるので精一杯であり、その困難はきわまる。

 次の工業科Y校は、偏差値37である。中小企業集積地とあるので東大阪であろう。偏差値はX校と大して変わらないが、入試倍率は1倍を下回ることはなく、就職実績は遙かに高い。約3割は工学系の大学や専門学校に進学し、7割が就職するがすべて正規雇用で、大手・中堅も多い。

 非常に面白いのがY校と同じ地域にある普通科Z校であり、偏差値37である。X校同様の「荒れた学校」として「Z校に行っているなんて、とても言えない」ような状況だったが、地元密着の学校づくりを目指し、普通科高校でありながら2年次から専門コースを設け、週1回インターンシップに行かせるなどしたところ、その評判は「見違えるくらい変わった」という。

 というとZ校の成功物語のようであるが、実はよくなったのは専門コースだけである。そして、2013年度からこの専門コースを総合学科として独立させることになっていて、取り残された普通コースは依然として「困難校」のままである。同じ偏差値なら普通科に行くより専門高校に行く方がはるかに人生の未来が開かれるというこの現実を、しかし普通科進学が議論の余地なき「善」であった時代に青年期を過ごした世代の親たちは、必ずしもよく知らないまま子供たちの進路を左右しているのではなかろうか。

こういう実態に対して、いや俺が出たかつての日比谷高校はなんたらかんたらとご託を並べて反論したつもりになっている痛い人々が多すぎるというのが最大の問題なのでしょう。いや、ここで問題になっているのは、そういう「普通科」じゃなくって、こういう「普通科」なんだよ、と幾らいってもわからない。

もちろん、それは単純に「むちむち」だからなんじゃなくって、ほんとはうすうすそういうことはわかっているくせに、それを正面から認めると自分の生計に直接響くものだから、わざとわかってないふりをして、たとえば京大総長の(当該大学に適用する限りそれほど間違っていない)台詞を鬼の首を取ったみたいにもって回りたがるわけでしょうが。

それにしても、いつまでこういう「ごっこ」遊びみたいな空疎な議論を続けるつもりなのだろうか、としみじみ思いますね。

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コメント

高等専門学校ですけど、元々の設立経緯と授業内容、どのような人を送り出しているかよくわかっていない人が多すぎるということでしょう。

高専卒は非常にすくないですよね。中学校卒が5年間で大学の工学部卒レベルまで教え込むという学校種で英語を除き文系教育が極端に弱いという教育体系です。高専のレベルもいろいろありますが地域のトップ高校クラスのレベルが大半です。

高校の教育とは完全にことなり、1年生から大学レベルの授業が行われます。教科書も教えられる先生が著した本も使われます。大学教授の授業が1年生からあるということも知られていないでしょう。

設立経緯をみれば大学とことなり、だれが求めて作られたかをみれば明らかです。大学に不審感をもった経済界の要望で作られた学校です。

高専の校長は大学の学部長とほぼ同格といわれています。

非常に特殊な学校種です。

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