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2015年7月17日 (金)

プロテスタントの財政倫理

ドイツのEU労働法労使関係研究所(Institute for Labour Law and Industrial Relations in the European Union (IAAEU))に、先月のディスカションペーパーとして、「プロテスタントの財政倫理:ドイツにおける宗教的懺悔とユーロ懐疑主義」(The Protestant Fiscal Ethic:Religious Confession and Euro Skepticism in Germany)という論文がアップされていて、ざっと読むとなかなか面白い。というか、一瞬マックス・ウェーバーかというタイトルで、ここのところのギリシャ騒ぎの宗教社会学的な根っこが垣間見えるようなところがあります。

http://www.iaaeu.de/images/DiscussionPaper/2015_07.pdf

During the European sovereign debt crisis, most countries that ran into fiscal trouble had Catholic majorities, whereas countries with Protestant majorities were able to avoid fiscal problems. Survey data show that, within Germany, views on the euro differ between Protestants and Non-Protestants, too. Among Protestants, concerns about the euro have, compared to Non-Protestants, increased during the crisis, and significantly reduce their subjective wellbeing only. We use the timing of survey interviews and news events in 2011 to account for the endogeneity of euro concerns. Emphasis on moral hazard concerns in Protestant theology may, thus, still shape economic preferences.

欧州の国家債務危機の間、財政問題に突入した多くの諸国はカトリックが多数派であったのに対し、プロテスタントが多数派の国は財政問題を回避できた。調査データによると、ドイツにおいてユーロに対する見方はプロテスタントと非プロテスタントで異なる。非プロテスタントと比べて、プロテスタントでは、危機の間ユーロへの懸念が高まり、その主観的福祉をを著しく引き下げた。・・・プロテスタント神学におけるモラルハザード懸念への強調が経済的選好をなお形作っているようだ。

いやギリシャはカトリックじゃなくてギリシャ正教なんですけど・・・。

それはともかく、いまさらウェーバーかという人もいるかも知れませんが、やっぱりプロテスタントの倫理は強かったということですかね。こないだできたような経済理論でどうこうなるようなやわなもんじゃない、と。

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