最低賃金目安決定
恒例により、昨日午後3時から始まった中央最低賃金審議会目安に関する小委員会は、お約束通り日付変更線を超え、今朝方ようやく目安を決定したようです。
http://www.asahi.com/articles/ASH7Y2DRZH7YULFA002.html?iref=comtop_list_pol_n01
2015年度の最低賃金(時給)の引き上げ額について、厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は29日、全国平均で18円上げるべきだとの目安をまとめた。この通り実現すれば全国平均は798円になる。平均で10円超の引き上げとなれば4年連続となる。
引き上げの目安額は、都道府県を所得や物価などの指標をもとにA~Dの4ランクに分けて決める。今年度はAが19円、Bは18円、Cは16円、Dは16円となった。今後、この目安を参考に各都道府県の審議会が最終的な額を示し、秋以降に順次改訂される見通し。
最賃審の委員としては、さっさと夕方に決着して「ゆう活」などしていたら出身組織にぶん殴られるので、明け方まで頑張った結果こうなったということにしなければならないわけですが、とはいえ、先に本ブログでも取り上げたように、直前の先週木曜日の経済財政諮問会議で、首相自ら露骨な「口先介入」をしているという状況下では、昨年を下回る決着というのはそもそもあり得なくなっていたのでしょうね。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-d8c7.html(最低賃金引き上げに意欲)
仮に今回の目安で各地賃が決定されるとすると、東京が888円から907円と初の900円台乗り、沖縄等の677円が693円と700円台目前になります。
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