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2015年7月23日 (木)

『社会政策』第7巻第1号

200901『社会政策』第7巻第1号が届きました。昨年10月に岡山大学で開かれた第129回大会の共通論題「社会政策としての労働規制」が特集で、私の報告も載っています。

http://www.minervashobo.co.jp/book/b200901.html

【特集】社会政策としての労働規制
社会政策としての労働規制――ヨーロッパ労働社会との比較(森建資)
EU労働法政策の現在(濱口桂一郎)
ドイツにおける労働への社会的規制――「雇用の奇跡」と二重共同決定制度(田中洋子)
デンマークにおけるグローバル化と労働規制(菅沼隆)
日本における雇用政策・労使関係の現状と課題――ヨーロッパにおけるフレクシキュリティ政策を念頭に(戸室健作)
日本の労働規制改革とジェンダー(清山玲)

その他の記事は次の通りです。

【巻頭言】社会政策としての住宅最低基準(岩田正美)

【小特集】障害者雇用・就労における「合理的配慮」
〈小特集趣旨〉小特集に寄せて:障害者雇用・就労における「合理的配慮」(長澤紀美子)
「障害を理由とした差別」および「合理的配慮」をめぐる問題整理と論点抽出(遠山真世)
基幹的能力の概念を軸とした障害者の賃金についての考察――合理的配慮規定に関連して(山村りつ)
障害者に対する「社会的雇用」の課題と展望――東アジア諸国における保護雇用の取り組みをとおして(磯野博)

【研究レビュー論文】
日本の積極的労働市場政策(高田一夫)

【投稿論文】
1970年代フランス福祉国家と家族モデルの変容過程――議会の言説・文書分析から(牧陽子)
低収入世帯の子どもの不利の緩和に学校外学習支援は有効か――世帯収入が中学生の学校外学習時間に与える効果の分析をもとに(卯月由佳)
欧州政府債務危機と社会支出の削減――何が削られたのか(伊藤善典)
介護報酬複雑化の過程と問題点(三原岳・郡司篤晃)

【書評】
熊沢 誠著『労働組合とはなにか:絆のある働き方をもとめて』(評者:上田眞士)
伊藤大一著『非正規雇用と労働運動:若年労働者の主体と抵抗』(評者:橋口昌治)
小谷 幸著『個人加盟ユニオンの社会学:「東京管理職ユニオン」と「女性ユニオン東京」(1993年〜2002年)』(評者:呉 学殊)
久本貴志著『アメリカの就労支援と貧困』(評者:小林勇人)
橋本 理著『非営利組織研究の基本視角』(評者:五石敬路)

SUMMARY/学会関連資料

特集以外で興味深いのは、高田一夫さんの「日本の積極的労働市場政策」という研究レビューです。私のアクティベーション政策紹介なども引用されて、よい概観になっているとは思うのですが、宮本太郎さんや山田久さんの「対案」に比べて、濱口の対案であるステークホルダー民主主義の確立は「政策の決定過程に関する提言である。どんな政策を志向すべきかという議論はない」という評価は、はじめから比べられないものを比べられてしまった感がなくもありません。


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