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2015年6月24日 (水)

出井智将『派遣新時代 ~派遣が変わる、派遣が変える~』

Dei 出井智将『派遣新時代 ~派遣が変わる、派遣が変える~』(幻冬舎ルネッサンス新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。人材派遣業界のオピニオンリーダーにして、発信力抜群の出井さんの2冊目の著書です。

2014年に2度も国会で廃案になった改正派遣法。

この改正案が成立すると日本の派遣労働が大きく変わります。

不本意ながら派遣をしていた人には直接雇用への道が開けます。

積極的に派遣を選択した人は、より安定した環境の下で派遣を続けられます。

本書では2015年派遣法改正案の詳細を解説するとともに、派遣の仕組みや、請負と派遣の違いなどにも触れ、世の中には正社員以外にも多様な働き方があることを示します。

また派遣が戦後、外資系企業によって持ち込まれたなど、派遣のルーツにも迫ります。

さらに著者は、派遣切り、年越し派遣村、ネットカフェ難民など、負のイメージにまみれた派遣労働の誤解をとき、

2020年の東京オリンピックを前にしたいまこそ、日本の雇用の未来を真剣に考えるべき時だと訴えます。

内容は以下の通りですが、

第一章 ようやくわかりやすくなる派遣の働き方

第二章 なぜ派遣労働は誤解されてきたのか

第三章 派遣社員と正社員ではここが違う

第四章 派遣と偽装請負の危ない関係

第五章 派遣のルーツを探る

第六章 長妻プランと民主党政権下での混乱

第七章 「正社員のため」から「派遣労働者のため」へ

第八章 派遣が日本を変える日

前著の『派遣鳴動』が、吹きこぼれるパッションの溢れた本だったのに比べると、時代状況もあるのでしょうが、わりと淡々と解説している感じの本になっています。

まあ、「はじめに」で、

・・・昨年(2014年)の国会に二度も上程されながら、いずれも廃案になるという数奇な運命をたどった派遣法改正案が、ようやく三度目の正直で成立に向けて審議されています。本書が店頭に並ぶ頃には成立しているでしょう。今回の派遣法改正案は、従来の正社員保護のために派遣労働を規制するという考え方から一転、派遣労働者の保護や正規労働者としての雇用への道筋を明確化したという意味で画期的なものとなります。・・・

と述べていたのが、衆議院を通過するところまでいったという意味では半分実現というところでしょうか。

本書のうち最後の第8章では、派遣労働者から正規労働者への道筋として、「ジョブ型正社員」を挙げ、ひとしきりジョブ型とメンバーシップ型の議論を展開しています。こういう形で応用していただくのは大歓迎です。

なお、出井さんのブログ「雇用維新」でも自ら刊行を紹介されています。

http://ameblo.jp/monozukuri-service/entry-12041087074.html

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コメント

早速のご紹介ありがとうございますm(_ _)m
拙著が少しでも、一般の方に現場を伝えられることになれば、嬉しく思います。
今後ともご指導宜しくお願い致します。

出井智将拝

マルクス派の人たちの派遣労働者論がネットにありました
全文を読めます
    ↓
http://www.mcg-j.org/726ronnbunn.html
http://www.mcg-j.org/japan/hatarakuhito/726.pdf

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