EU労働法の第一人者
私は今まで、自分こそEU労働法の第一人者だと自信を持って断言してきました。なぜ断言できるかって?だって、日本国中探しても、第二人者も第三人者もいないから。一人しかいなければ、その人が第一人者です。
と、言える時代もそろそろ終わりつつあるのかも知れません。
先週紹介した日本EU学会の年報35号『EUの連帯』に掲載された山本志郎さんの「EU域内市場における集団的労働法(交渉制自治モデル)の受容の困難」は、私の議論の粗いところを徹底的に詰めて、立派な法学論文としてできあがっています。
昨年末に『法学新報』の毛塚先生記念号に載った山本志郎さんの「ヨーロッパ労働法研究序説」から、さらに議論が深められています。
というわけで、そろそろEUネタは思い出した頃にたまに手を出す程度になってしまっている私は、EU労働法の第一人者という看板は下ろすべき時期が近づいてきているようです。
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