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2015年5月27日 (水)

鵜飼良昭・徳住堅治・井上幸夫・鴨田哲郎編著『労働者の権利 (軌跡と展望)』

14078 鵜飼良昭・徳住堅治・井上幸夫・鴨田哲郎編著『労働者の権利 (軌跡と展望)』(旬報社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/996?osCsid=78t01d2k4m7la2n6mo407o8j95

本書は、日本の労働弁護士の代表とも言うべき宮里邦雄さんの弁護士活動50周年記念の論文集です。

刊行委員会曰く:

 本書は、敬愛する宮里邦雄弁護士の弁護士活動50周年を記念して出版するものです。

 宮里弁護士は、1965年弁護士登録されて以来、労働弁護士としてさまざまな労働分野で活動されてきました。先生は、中小企業争議、国鉄闘争、労働委員会闘争などで、働く人のために先頭になって活躍され、その切り開かれた地平は極めて広範囲にわたります。また、先生は、1982年から86年まで総評弁護団幹事長。2002年から12年まで日本労働弁護団の会長を務められるなど、常に弁護団の維持・発展に寄与され、労働弁護士の活動するフィールドを豊かにするために貢献されてきました。先生の薫陶を受けて育った労働弁護士が、現在さまざまな労働分野で活躍しています。先生は、日本労働法学会会員としても活発に発言され、弁護士として初めて理事を務められました。2004年4月から07年3月まで東京大学法科大学院客員教授(労働法と法曹倫理)として、法律家を目指すロースクール生の教育に尽力されました。

 本書の構成は、第Ⅰ部「権利闘争をめぐる状況と課題」、第Ⅱ部「重要判例の形成にかかわって―判例形成の過程と判決の意義と評価」、第Ⅲ部「宮里弁護士の歩んだ50年」から構成され、第Ⅳ部に先生ご自身の執筆による不当労働行為と労働組合の存在意義および略歴と執筆活動を収録しました。

 第Ⅰ部は、労働者の権利をめぐる19の分野について、現在第一線で活躍されている労働弁護士から、その分野のこれまでのたたかいの軌跡と展望を執筆してもらいました。この章をみると、労働者をめぐる各分野の権利闘争の過去・現在・未来を俯瞰することができます。

 第Ⅱ部は、わが国の労働分野における判例法理の確立に重要な影響を与えた14の判例について、事件当時の担当弁護士に執筆してもらいました。「裁判を提起するに至った経緯」、「法廷のたたかいでの出来事・エピソード」、「裁判官の下した結論が出た要因」、「判決の意義・評価とその後の動き」、などを盛り込んでもらいました。通常の判例解説には見られない、重要判例が形成された実相を垣間見ることができます。

 第Ⅲ部は、先生と交流のある方々(弁護士・研究者・組合関係者)から、弁護士50年の先生の活動内容、人柄、交流関係などについて執筆していただきました。人間性豊かで、常にユーモアあふれる先生の人柄を、十分感得していただけると思っています。

 第Ⅳ部は、先生がかかわってこられた不当労働行為事件の経験、JR採用差別とのたたかい、そして組合への思いを込めた労働組合の役割と課題に関する論文を収録しました。

 本書は、宮里弁護士の弁護士活動50周年を記念して出版されるものではありますが、本書が労働者の権利の発展に大いに寄与することを願っていますし、また、寄与すると確信しています。

第1部は時論、第2部は主要判例、そして第3部は寄せ書き風のエッセイですが、とりあえずぱらぱらと読んで面白いのは第3部ですが。じっくり読んで勉強したいという思いに駆られるのは第2部ですね。どうしても判例は判例集で重要部分だけ読んですませがちですが、一つ一つの裁判に労働弁護士がいかに力を込めてきたかが伝わってきます。

第Ⅰ部 権利闘争をめぐる状況と課題

第1章 労働法制の規制「破壊」に反対する取り組み……髙木太郎

第2章 公契約条例の意義……上田絵理

第3章 日本労働弁護団の伝統と、ワークルール教育推進法の制定をめざす取り組み……小島周一

第4章 労働時間をめぐる闘いと課題……小川英郎

第5章 派遣労働者の権利確立の闘い……村田浩治

第6章 ブラック企業の問題点と構造……佐々木亮

第7章 性差別との闘い……中野麻美

第8章 女性差別撤廃条約の個人通報制度……林 陽子

第9章 労災責任と損害賠償請求の闘い……岡村親宜

第10章 会社更生計画と整理解雇―……船尾 徹

第11章 不合理な労働条件の禁止を定めた労働契約法20条訴訟のはじまり……棗 一郎

第12章 労働審判制度の現状と改善課題……後藤潤一郎

第13章 不当労働行為救済制度をめぐる現下の問題点……田中 誠

第14章 官公労働者の労働基本権確立の取り組みと今後の課題……岡田俊宏

第15章 「労働者権」確立―最高裁三判決からさらなる前進を目指して……木下徹郎

第16章 日本の労働者の権利とILOの活用……牛久保秀樹

第17章 公務員の政治活動禁止との闘い―国公法弾圧事件・最高裁判決の意義……加藤健次

第18章 原発労働者の闘いと被曝労働改善の展望―……海渡雄一

第19章 官僚裁判官制度と労働裁判改革の課題・試論……鵜飼良昭

第Ⅱ部 重要判例の形成にかかわって―判例形成の過程と判決の意義と評価

第1章 全逓東京中郵事件・最高裁判所大法廷昭和41年10月26日判決……山本 博

第2章 三菱樹脂事件・最高裁大法廷昭和48年12月12日判決……塙  悟

第3章 東芝臨時工事件・最高裁一小法廷昭和49年7月22日判決……中村洋二郎

第4章 大村野上事件・長崎地裁大村支部昭和50年12月24日判決……熊谷悟郎

第5章 吉野石膏事件・東京高裁昭和54年8月9日決定……上条貞夫

第6章 東亜ペイント事件・最高裁第2小法廷昭和61年7月14日判決……関戸一考

第7章 日立製作所武蔵工場解雇事件・最高裁第1小法廷平成3年11月28日判決……吉田健一

第8章 朝日放送事件・最高裁第三小法廷平成7年2月28日判決……森 信雄

第9章 関西電力事件・最高裁第3小法廷平成年7年9月5日判決……豊川義明

第10章 電通事件・最高裁第2小法廷平成12年3月24日判決い……川人 博

第11章 みちのく銀行事件・最高裁第1小法廷平成12年9月7日判決……横山慶一

第12章 芝信用金庫女性昇格差別事件・東京高裁平成12年12月22日判決……今野久子

第13章 セメダイン管理職組合事件・東京高裁平成12年2月29日判決……君和田伸仁

第14章 山田紡績整理解雇事件・名古屋地裁平成17年2月23日判決外……古川景一

第Ⅲ部 宮里弁護士の歩んだ五〇年

日本労働弁護団(旧総評弁護団)と宮里さん……江森民夫

国鉄闘争の法的リーダーとして……福田 護

労委労協の活動と宮里弁護士……長谷川裕子(全国労働委員会労働者側委員連絡協議会事務局長)

ロースクール教員としての宮里先生……在間文康

宮里先生の労働者への深い愛情を感じる講座……喜多英之(長野県平和・人権・環境労働組合会議事務局長)

宮里邦雄弁護士とともにJRの採用差別をたたかって……後藤 徹

五〇年の活動と交友 宮里弁護士を語る……石井 将

宮里邦雄先生と沖縄……池宮城紀夫

「大阪の地から」……在間秀和

宮里弁護士を目標として……中村和雄

宮里先生に労働弁護士像を見る……徳住堅治

いつまでも労働弁護士第一線の宮里邦雄先生……井上幸夫

宮里弁護士を語る……鴨田哲郎

われらが師宮里先生を語る……山口 広

先生とJR不当労働行為事件について……渡辺 章(筑波大学名誉教授)

労働委員会制度の同志 宮里先生……菅野和夫(東京大学名誉教授)

意見は一致しなかったが……西谷 敏(大阪市立大学名誉教授)

第Ⅳ部 不当労働行為と労働組合の存在意義……宮里邦雄

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