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2015年5月19日 (火)

児美川孝一郎『まず教育論から変えよう 』

46c4dfc647c5f9b9be13c060ec00327a200児美川孝一郎さんから近著『まず教育論から変えよう 5つの論争にみる、教育語りの落とし穴』(太郎次郎社エディタス)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.tarojiro.co.jp/product/5322/

世の中の多くの人が、教育に関心や意見をもっている現代の日本。
居酒屋談義から、ネット上でのTwitterやSNSにブログまで、
テレビをつければ、バラエティから、政治家による討論まで、
関心の高いトピックとして、だれもが評論家のように教育を語っている。

それはこの国の教育や学校にとって、はたして幸福なことだろうか?

議論をすればたちまちのうちの百花繚乱の意見が噴出。
それをなんとか整理して、対立する意見の折り合いをつけ、
調整しようとしても、結局は調停不能に陥ってしまう。
そして気がつくと、合意形成されることはないまま、
一つの教育政策や方針がただ押し通される──。

なぜそうなってしまうのか。
それは百家争鳴の教育論争に、「落とし穴」が潜んでいるからである──。

現在進行形の5つの論争を通して、
誰もが陥りうる「落とし穴」・”教育語り”の存在と、
“教育語り”がもたらす実際の教育への影響を明らかにし、
教育を語るための”教育語り”から、
教育を変えるための”教育論”へ転換するための方法を提示する。

目次は下の方に載せておきますが、「5つの論争」というのは、道徳教育、ゆとり教育、エリート教育、キャリア教育、大学改革の5つです。キャリア教育については既に児美川節の効いた本が何冊もありますが、さらに土俵が広がっていますね。

が、やはり鋭いのはキャリア教育や大学改革について論じている後半部で、「就職ニーズ偏重への“怨恨”」というパラグラフなど、なかなかきつい。

序章◆教育語り、この「神々の争い」
1◎教育の語られ方、五つのパターン
2◎この本で僕が書いてみたいこと

第1章◆腫れ物としての道徳教育
1◎戦後の道徳教育の変遷——道徳の時間から『心のノート』まで
2◎愛国心や徳目を国家が教えられるか
3◎子どもの規範意識は低下しているのか——少年犯罪といじめ
4◎第三のアクターとしての「大衆的気分」——よりましな道徳教育へ

第2章◆ゆとり教育か、学力向上か?
1◎戦後の学力政策史をたどって
2◎学力格差を是認した「新しい学力観」
3◎子どもの「学力低下」の背景にあったもの
4◎学力政策の振り子を超えて

第3章◆タブーとしてのエリート教育
1◎リーダーを育てるのが「エリート教育」
2◎エリートの劣化と、選抜システムへの危機
3◎エリート養成を論じるために

第4章◆キャリア教育になにが期待できるか
1◎学校にキャリア教育がやって来た
2◎企業に尽くすための「適応型」キャリア教育
3◎「夢追い型」キャリア教育の危うさ
4◎自立した「大人」になるための教育

第5章◆だれのための大学改革なのか?
1◎少子化で様変わりする大学
2◎文科省の巧みな誘導とメディアの視線
3◎変貌する大学——現場からの”言い分”
4◎あらためて「なんのため」から「だれのため」へ

終章◆子どもを「理想」の犠牲者にしないために

あとがき


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