ワセダ社労士の『労働・社会保障実務講義』
社会保険労務士稲門会編『労働・社会保障実務講義 社会保険労務士の仕事と役割』(早稲田大学出版部)をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.waseda-up.co.jp/newpub/post-725.html
納得の14講。第一線で活躍するエキスパートたちが働く人々の福祉、企業の健全な発展を守るしくみの概要と歴史をやさしく解説。
編者の「社会保険労務士稲門会」というのは、
早稲田大学校友会の正式認定を受けた職域稲門会(早稲田大学卒業生の会)。早稲田大学の建学の精神を旨とし、会員相互の親睦と情報交換を図り、定期的な研修会等を通じて社会保険労務士業務の発展に寄与する全国組織
ということでありまして、私も呼ばれて講演をしたことがありますが、最後の締めで「みーやーこーの、せーいーほーーく♪♪」とみんな一斉に歌い出したのには、「さすがワセダ」と感じたところです。
閑話休題。本書は、「刊行に寄せて」を書いている島田陽一副総長の慫慂と指導の下、JILPTの細川良さんとワセダ社労士のみなさんが執筆した労働法と社会保障法の両方にわたる実務講義書で、こんな内容になっています。
第1講 序論――社会保険労務士とは(林智子・若林正清)
第Ⅰ部 労働法と人事労務管理の今日的課題
第2講 労働法――その歴史的展開と現在(細川良)
第3講 募集・採用――従業員を雇用するということ(大津章敬)
第4講 就業規則――人材マネジメントにおける就業規則の機能(杉山秀文)
第5講 労働条件――賃金・労働時間など(若林正清)
●いま一度「賃金」をみてみよう(二宮孝)
第6講 雇用形態――雇用形態の多様化と柔軟な働き方(小泉孝之)
第7講 人事労務管理――企業への提案を成功させる(和田泰明)
●社労士に求められるコンサルティング業務(大津章敬)
第8講 補論――労働紛争と特定社会保険労務士(森岡三男)第Ⅱ部 社会保障制度の今日的課題
第9講 社会保障――その歴史,目的・機能をふりかえる(細川良)
第10講 安全衛生――労働災害とその未然防止(大南弘巳)
第11講 労災保険――制度の現状と社会保険労務士の役割(鎌田勝典)
第12講 雇用保険――失業保険から雇用保険に至る時代背景(林智子)
第13講 医療保険――制度の歴史・現状と社会保険労務士の役割(曽布川哲也)
第14講 公的年金――制度の歴史・現状と社会保険労務士の役割(曽布川哲也)
なかなかに意欲的な文章が並んでおり、興味深いのですが、ここでは第8講の森岡さんの「補講」を。なんでこれだけ「補講」になっているのか、よくわからないところもありますが、今や特定社労士にとって個別労働紛争が重要な仕事の一つになりつつあることは確かでしょう。この講の最後の節「コミュニティ・ユニオンとの団体交渉への参与」というところは、個別と集団が交差する微妙なところです。
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