上林千恵子『外国人労働者受け入れと日本社会』
上林千恵子さんの近著『外国人労働者受け入れと日本社会 技能実習制度の展開とジレンマ』(東京大学出版会)を頂きました。ありがとうございます。
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-050186-6.html
少子高齢化で労働力不足に苦しむなか,外国人労働者への期待の声は大きい.これまで明確な移民政策が存在しなかった日本で,望ましい外国人労働者受け入れとはどのようなものか.長年の調査・研究から,日本社会が移民受け入れへと変貌していくための課題を問う.
本ブログでも何回か書いてきたように、上林さんとは、かつて連合総研の外国人労働者問題の研究会でご一緒したことがあり、そのときにも技能実習生の問題について突っ込んだ議論をされていました。本書はその連合総研の報告書の論(第6章)も含め、上林さんの外国人労働問題研究の集大成になっています。
はじめに
序 章 外国人受け入れに関する近年の動き
第1章 日本社会と移民政策――日本の外国人労働市場を中心に
第I部 移民政策成立以前の外国人労働者受け入れ
第2章 町工場のなかの外国人労働者――都市零細企業における就労と生活
第3章 自動車部品工場のなかの外国人労働者――日系ブラジル人へのニーズ
第II部 外国人技能実習制度の展開
第4章 外国人技能実習制度の創設と発展
第5章 技能実習生の受け入れ費用
第6章 中国人技能実習生の就労と生活
第III部 移民政策のジレンマ
第7章 外国人労働者の権利と労働問題――労働者受け入れとしての技能実習生をめぐって
第8章 低熟練労働者受け入れ政策の検討
第9章 中国の労務輸出政策と日本の技能実習制度
参考文献
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