浅倉・島田・盛『労働法 第5版』
有斐閣アルマの教科書である浅倉むつ子・島田陽一・盛誠吾『労働法 第5版』をお送りいただきました。ありがとうございます。
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641220409
オビにあるように、まさに「スタンダード・テキスト」です。著者らの論文をよく読んでいる人にとっては、スタンダードすぎて若干物足りなさを感じるくらいスタンダードです。
労働にまつわる問題の現状と課題を知り,法的視点から考える力を養う,スタンダード・テキスト。新規判例を多数取り入れ,労働契約法・パート労働法などの法改正も詳細に解説した。労働をとりまく社会の変化と,変わりゆく労働法のダイナミズムを体現した改訂版。
あえて他になさそうな記述を探すと、冒頭の「第5版はしがき」の冒頭のパラグラフにトマ・ピケティが登場していることでしょうか。
2011年9月に本書第4版を敢行してから、3年半が経過した。世界各国は、近年、資本主義の発展の中で生じる格差問題に関心を高めてきた。いま、トマ・ピケティ教授の『21世紀の資本』が世界的ベストセラーになっているのも、ある程度予測し得たことに違いない。将来にわたり持続可能な社会を目指すのなら、労働法分野においても、さまざまな格差問題に適切に対応しなければならないのは、当然である。・・・・・
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