KDDI労組が11時間の勤務間インターバルを獲得
今春闘、もちろんお金の話が注目を集めていますが、お金以外の要求で妥結に至った事項の中に、注目に値するものがあります。
情報労連所属のKDDI労組が、安全衛生規定として、11時間の勤務間インターバルの導入で妥結したそうです。KDDI労組のフェイスブックから:
https://www.facebook.com/KDDIWU/posts/807900719279780
KDDI労組は、2015春闘における総合労働条件の改善として「11時間の勤務間インターバルの導入」を掲げて取り組みを進めた結果、安全衛生に関する規定として11時間の勤務間インターバルを導入をすることで妥結し、現在、7月からの制度導入に向けて労使で準備を進めています。
これはすばらしい実績ですね。今まで情報労連傘下の幾つかの組合が勤務間インターバルを導入していたとは言っても、正直小さいところばかりで、大企業でどーんと出ないかなと思っていましたが、ようやくNTT労組に続く大手企業で勤務間インターバルが実現したわけです。
まずはめでたし。
(参考)
http://homepage3.nifty.com/hamachan/jinjijitsumu0915.html(「勤務間インターバル規制とは何か?」『人事実務』2010年9月15日号 )
はじめに
2009年春闘と2010年春闘において、情報労連は勤務間インターバル規制の導入に向けた取組を行い、同傘下の通建連合(全国情報・通信・設備建設労働組合連合会)は、いくつもの加盟組合において実際に勤務間インターバル規制を盛り込んだ協定の締結に至った。昨年7月刊行の拙著『新しい労働社会』(43頁)でもその意義を述べたが、本稿ではその具体的な取り組み経過と制度の内容を紹介し、その考え方の源流であるEUにおける休息期間規制について解説を加えたい。
1 情報労連傘下組合の締結した勤務間インターバル協定2 EU労働時間指令における休息期間規制
3 日本の労働時間法制における休息期間規制
4 今後の展望
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