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『日本の雇用と労働法』への書評

112483 2011年に出版した『日本の雇用と労働法』(日経文庫)に、今なおこうしてお褒めの言葉をいただき続けられるのは、とてもありがたいことです。

http://homepage1.nifty.com/msekine/top/book2015.html

 経営学、経済学、社会学的な労働環境と、

 労働法に基づく法制度の矛盾を説き起こし、

 その矛盾の上に成り立つ日本の労働問題を、

 他国の労働制度と比較し、綺麗に説明します。

 優れた著作です。

 このような著書を、

 20年前に読んでいたら、

 私の社会認識は異なっていたと思う。

 いや、経験を積み重ね、

 今の年齢になったから、

 この書の良さが読み取れるのか。

 いや、いや、そのように自分を慰める以外にない。

 法律実務的には、

 理屈も、正義も、合理性も存在せず、

 イデオロギーと主張だけが存在する不毛の泥沼ですが、

 社会学的に観察すると、労働問題ほど面白いモノはない。

 働く人達の80%はサラリーマンなのだから、

 まさに、彼らの置かれた立場の昆虫観察のような面白さがある。

 このような制度の下にしか生きることができないのが社会なのか。

 蟻か、蜜蜂のコロニーの階層構造と造りを観察するようで面白い。

 著者は、

 メンバーシップに加入できた正社員と、

 雇用契約に基づく非正規社員を二重構造と定義している。

 しかし、正規社員でも、

 本店採用総合職、支店採用総合職、一般職の3層構造になる。

 人間は、このような制度の下にしか生きることができないのか。

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