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2015年1月20日 (火)

女子大願書不受理は職業訓練差別か?

女子大に願書を出したが受理して貰えなかった男性が性差別だと訴えた件、日本的感覚で、男が嫁入修行をしてどうする、という話だと思ってはいけません。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150120-OYT1T50018.html?from=y10

訴状によると、男性は昨年11月、栄養士を目指して同大の食・健康学科の2015年度入試の社会人枠を受験するため願書を提出したが、女性の入学しか認めていないとして受理されなかった。県内で栄養士の資格を取得できる国公立大は同大だけで、男性側は「県外の大学や私学への受験を強いられ、憲法が禁止した性差別だ」と訴えている。

圧倒的多数の人々の感覚に反するかも知れませんが、この公立福岡女子大の食・健康学科ってのは、栄養士の資格を取得できるのが売りのまさしく「L型大学」であって、その本質はよりよい職業につくためのスキルを身につけるための職業訓練機関です。

残念ながら、大学をそういう目で見ること自体を忌避する感覚が強い日本ですから、なかなか話が通じにくいのでしょうけど。

(追記)

労務屋さんも同じネタに食いついていますが、

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20150120#p4(公立女子大が違憲という訴訟)

ただ記事を読む限りでは多分にためにする議論という感はあり、なぜかというと「公立に進めないと経済的な理由で資格取得を断念せざるを得ない」というわけですが栄養士資格は専門学校2年で取得可能だからです。

これにはコメント欄で反論もありますが、も少し原理的にいうと、この議論では、戦前の日本みたいに、大学の医学部に女性は入学できないけれども、医専で学んで女医になることはできるんだからいいじゃん、というのと同じになってしまうような・・・。

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