二宮誠『労働組合のレシピ』
二宮誠さんより『労働組合のレシピ』(メディア・ミル)をお送りいただきました。伝説のオルグ二宮さんの一代記です。
中身の大部分は、オーラルヒストリーで語られたことですが、いろんな方々との対談も収録され、また最後のところで、二宮さんの労働組合論が骨太に語られており、改めて読んで感動できる本です。
第1章 労働運動家として生きる
第2章 ゼンセン最後の“バンカラ”
第3章 政治と労働組合 組合員を知らない労働組合
第4章 組織化は、情報と情熱
第5章 人の心に寄り添う「プロの仕事」
第6章 激変する労働環境—変わっていくものと変わらないもの
この第6章では、「ブラック企業は、なぜはびこってしまったのか?」とか、「進む格差社会。大手牛丼チェーン店アルバイトのスト騒ぎはなぜ起きた?」とか、「労働組合が捨ててしまった?民主主義 組合離れは、社員数の減少だけが原因ではない」など、存分に語っています。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-e847.html(『二宮誠オーラルヒストリー』)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/h-7bb6.html(組と組合はどう違う?)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-5f85.html(誰か『組合オルグ一代』を映画かドラマにしませんか?)
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この二宮誠と並び日本三大オルグの一人として先生にも紹介されていた札幌地域労組の鈴木一が『小さな労働組合 勝つためのコツ 攻める・守る・長く続ける』を寿郎社から先月末に刊行しましたね。この二宮誠の本と対比しながら読むと面白そうです。二宮誠は巨大産別組織のオルグ、鈴木一は地域労働運動のオルグという立場、性質の違いも出てきそうです。
投稿: 希流 | 2022年11月 1日 (火) 17時47分