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いきなり元ネタを披露しちゃって大丈夫なのかしらん

Chuko 松本利浩さんの特定社会保険労務士ドットコムに、拙著『若者と労働』の書評がアップされていますが、

http://www.tokutei-sr.com/blog/2014/11/post-219.php

その中でこんな心配をしていただいているのですが、

今回は、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」という対比の元となった田中博英氏の著作を紹介することからスタート。いきなり元ネタを披露しちゃって大丈夫なのかしらんと心配になりましたが、まだまだアイディアは豊富にあるぞという著者の自信の表れなのでしょう。

いやいや、そもそもジョブ型、メンバーシップ型というのは、その今風の言葉は私が作りはしたものの、その概念自体は昔から多くの方々が繰り返し論じてきたものであって、どこぞの3法則氏みたいに、俺様が10年前に書いているぞなどとふんぞり返ったりしたら笑いものになるような由緒ある二項対立概念ですからね。

田中博秀氏にしても、私の労働行政における先輩でもあり、引用しやすいからそうしただけで、別に彼の発明した概念というわけでもありません。

正直言うと、他の人があまり言わない私の独自ネタは労働時間でも派遣でも労使関係でも結構あると自分では思っているんですが、そこよりも、概念自体は全然目新しくもないジョブ型、メンバーシップ型の方が常に私の議論の代表みたいに評価され続けることは、若干微妙というか、複雑な気もしないわけではありません。

実は、『若者と労働』の冒頭でほとんど全面的に田中博秀氏の本を引用しまくったのは、そこは私の主たる議論というよりもそこに行く前の議論の前提なんだよね、と言うつもりもあったのです。

そして、日本型雇用システムが変容していく1990年代以降の記述の部分は、自分も当事者として生きてきた時代なので、冷静に読むのは難しかった。「夢見るフリーター」という言葉は、自分にとっても思い当たる部分があるので、耳の痛いものでした(…で、今はこうして資格で生き延びているわけです)。

このあたりは、世代によって、どの年代で同時代として生きたかが少しずつ違い、それが本書の受け止め方にも少しずつ微妙な差を作り出すことになるのでしょう。

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