ミドルのセカンドキャリア 脱後ろ向きへ新提案@リクルート『ワークス』
というわけで、土曜日に社会政策学会で報告するために岡山に行っている間に、リクルートワークス研究所の『Works』126号が出ていたようで、まだ紙媒体は手にしていませんが、HP上にはすでにPDFファイルがアップされているので、紹介しておきます。
http://www.works-i.com/publication/works/backnumber/w_126
といっても、メイン特集の「博士を採用できない企業の“病”」ではなく、第2特集の「ミドルのセカンドキャリア 脱・後ろ向きへ新提案」の方です。
http://www.works-i.com/pdf/w126-toku2.pdf
「追い出し部屋」という言葉に象徴されるように、「後ろ向き」なイメージが強いミドルのセカンドキャリア支援。だが成長領域への人材シフトを実現するには、より多くのミドルの「前向き」なセカンドキャリアへの転身が求められている。後ろ向きから前向きへの転換へ何から手をつけるべきか。3つの新提案をお送りする。
この記事に、私も顔を出しています。
正社員は会社のメンバーとして就職し、職務や時間・空間の限定なく働くことを受け入れる一方、定年まで年功賃金による生活保障を得る「メンバーシップ型雇用」。労働政策研究・研修機構の主席統括研究員、濱口桂一郎氏は、そこに日本の労働社会の特徴があると説く。中高年の雇用政策は、1960年代以降に確立が進んだメンバーシップ型雇用の影響を大きく受けたという。・・・・
・・・内部労働市場を重視するメンバーシップ型雇用のあり方は、外部労働市場の活用を視野に入れるミドルのセカンドキャリア支援に「後ろ向き」となることに、少なからぬ影響を与えたのだろう。
メンバーシップ型雇用が日本企業の主流となり、雇用政策もそれを前提とするように改められる一方、「不景気に中高年が排出される傾向は維持された」と濱口氏は指摘する。
1970年代の石油危機、1990年代のバブル経済崩壊、21世紀に入ってのリーマンショック……。不景気のたび中高年はリストラのターゲットとなってきた。このまま「後ろ向き」状態が続けば、次の不景気では中高年となったバブル世代が人減らしの対象となることは必至だろう。
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