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2014年10月21日 (火)

小陳勇一「働かないオジサン」考@朝日

本日の朝日新聞のオピニオン欄の「社説余滴」というコラムに、小陳勇一さんの「働かないオジサン」考が載っています。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11412496.html

年齢や勤続年数に応じて給料が上がる年功賃金の問題は、「働かないオジサン」の問題ではないか。

安倍首相が提起した「年功制見直し」について社説を書こうとした時にそう考えたのは、『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』という本を読んでいたからだ。・・・

と、例の楠木新さんの本の話題から入り、真ん中くらいで私が登場します。

・・・「根本的な問題は、何に対して企業は賃金を払うのか、ということにある」。労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎主席統括研究員(56)はそう指摘する。

欧米の企業では一般的に、一つひとつの仕事の内容や責任、そして賃金が決まっており、その仕事を誰がやっても同じ賃金が払われる。

日本では賃金は仕事ではなく人に対して払われることが多い。担当の仕事が変わっても、賃金はそれほど変わらない。その賃金の決め方として発達したのが年功賃金だ。

「年功に代わる原則はないままだ」と濱口さん。だから、成果主義は中高年の賃下げの手段とみられ、個々の社員の納得は得られにくい。

仕事を元に賃金が決まれば、中高年も賃金に納得するかもしれない。しかし、多くの中高年は年功制を前提に人生設計をしている。「働かないオジサン」という言葉は、若者の就労問題も含めた日本型雇用の現状と、その改革の難しさを表している。

労働関係の記者の方々と違い、経済社説担当の小陳さんとは今回初めて取材を受けましたが、大変的確に物事を理解しておられました。

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