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2014年10月 3日 (金)

「研修」という言葉

Photoさて、『POSSE』24号ですが、なんと言っても特集は「ブラック研修」です。

◆特集 「ブラック研修 いじめ/体育会系/ヤンキー論/ポエム」

 「ブラック研修の事例紹介」 本誌編集部

 「いじめを生み出す人格を組みかえるしくみ」 内藤朝雄(明治大学准教授)

 「体育会系の教育が繰り返される研修」 内田良(名古屋大学准教授)

 「ブラック研修にも表れる承認という病とヤンキー化」 斎藤環(筑波大学大学院教授)

 「ポエム化する労働」 阿部真大(甲南大学准教授)

 「15分でわかるブラック研修 いじめ/体育会系/ヤンキー論/ポエム」

どれも興味深い記事ではあるのですが、ここではちょっと視点を変えて、そもそもその「研修」って何?というあたりを考えてみたいと思います。

というのは、「研修」をいったん英語にして、再び日本語に戻すと、少なくともこの特集で言われているような意味での「ブラック」という接頭辞の付くことはなさそうな言葉になるからです。

え?何のことかって?和英辞典と英和辞典を引いてみてください。「研修」を英訳すると「training」、それをもう一度和訳すると「訓練」です。

ブラック訓練て言葉はありませんが、あえて意味を考えれば、金だけふんだくって全然スキルも身につかないようなろくでもない訓練ですかね。少なくとも、いったん英訳して戻した「訓練」には、この特集で描き出されているような、やたらに精神主義的で、ポエム志向な「研修」という言葉に付着する独特の匂いは薄れています。

この流れを逆にたどっていくと、本来ジョブのスキルを身につけるという即物的でかつ功利主義的な意味合いを持つ「訓練」が、いつのまにかポエム漂う「研修」の世界に連れ込まれてしまっているという姿が浮かび上がってくるわけです。

特集記事では主として内田さんが取り上げている学校の世界において「教育」が生きていくために必要な知識を身につけるといういみであるよりはむしろまさに「教育病」になってしまっているということの延長線上なのでしょう。

まさに「学校と企業を貫くメンバーシップ主義」(@貴戸理恵)を象徴する言葉なのかもしれません。

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