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2014年10月12日 (日)

原昌登『コンパクト労働法』

20149784883842162原昌登さんのテキストブック『コンパクト労働法』(新世社)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=ISBN978-4-88384-216-2&YEAR=2014

本書の特徴は、とにかくわかりやすくということに徹底した本だと言うことでしょう。

本書は,学習のポイントを押さえた解説により,初学者が労働法の全体像をつかみ,その基本的な内容を理解することを目指した入門テキストです.平易な記述と「設例」を通して具体的なイメージを持ちながら読み進められるよう工夫しました.また発展的な内容についても「コラム」として紹介しています.勉強や仕事で労働法の基礎知識を身につけたい方に最適の一冊です.2色刷.

それはおおむね成功しているんですが、日本の労働法の複雑怪奇さがそれを困難にしているところもあります。

たとえば、はじめの方の「雇用関係における様々なルール」で、労基法を例に強行法規とはどういうことかということを説明しているんですが、そこで例に出されているのが、1日8時間を超えて働かせれば労基法違反になるのであり、これは本人が真に同意していても違反は違反だということを説明しています。

それは全くその通りで、法律の建前はそうなんですね。

ところが日本の職場の現実は、本人が同意していなくたって、36協定を誰か過半数代表者とかいう人がサインしていれば、そして就業規則にその旨の条項が入っていれば、1日8時間を超えて働かせていい、というだけではなく、働かなくてはいけないし、それを断ったりした下手をすれば懲戒解雇になっても文句は言えないわけで、そこまで話しをすると、なんていうインチキな仕組みだと感じるのが自然なものでもあるわけです。

もちろん、初心者用の中の初心者用のテキストブックに、そんな皮肉を書くわけにはいかないわけですが、この本の冒頭に、労基法の本来の原則論からすれば大変自然な例示が素直にそのまま出ていることの皮肉を感じるようになるのが大人になるということなのかもしれません。

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