自信たっぷりの時代だったから
金子良事さんのつぶやきから:
https://twitter.com/ryojikaneko/status/516903066423943171
日本って封建的という批判があった60年代より、むしろ、その後の時代に、経済以外の分野で欧米に遅れたよな。社会権思想とか、福祉意識の面で。いまだにスティグマを与える選別主義だもんな。
それはあまりにも当たり前。
政府が先頭に立って、日本はまだまだ前近代的だ、もっと欧米を見習って近代化しなければならないと力説していた時代なんだから、60年代というのは。国民所得倍増計画のあの「自虐史観」ぶりはすがすがしいものがある。
それが70年代のとりわけ後半以降、ジャパン・アズ・ナンバーワンと自らも思い込み、日本こそが超先進国なのだ、欧米なんぞに学ぶことは何一つないのだ、と自信たっぷりだった時代に、そんな経済競争力の劣った連中の社会権思想だの、福祉意識だの、愚にもつかねえことどもに一顧だにする値打ちはねえ、とふんぞり返っていたのは何の不思議もない。
そういう、日本人が日本型社会システムにやたらめったら自信を持っていた時代の遺産が、根拠の薄れた「自虐史観」嫌いの遺物が、今に至るまで社会のいろんなところにわだかまっていて、話が素直に進まない大きな原因になっているわけですよ。
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