『東アジア流行歌アワー』
李香蘭(山口淑子)が亡くなったということで、この本を改めて読み返しています。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/7/0291150.html
20世紀初頭から,東京・大阪・上海・ソウル・台北・香港・ジャカルタなどでは,歌曲や音楽人が国境を跨いで交流し,歌謡曲の流行が同期化していた.流行歌をめぐる資本・技術・人物・メディアの動きを通して,ダンス・映画・ジャズなどからの影響を受け,世相を反映しながらうごめく,ポピュラー音楽の栄枯盛衰をたどる.
東アジア近代史という、揮発性の高いテーマを、ある程度の心のゆとりを持って客観的に眺める上では、流行歌という切り口はなかなか有用です。李香蘭はその中の、ある種狂言回し的なプリンセスキャラクターとして、いろんなところに顔を出しているのですね。
ありがたいことに、この本に掲載されている多くの歌が、youtubeで聞くことができます。
たとえば、1927年、中国で始めての流行歌である黎明暉の「毛毛雨」も、
そして、世間でよく知られている李香蘭も歌った夜来香とは全然違う1934年の周璇の歌う夜来香とか:
周璇の歌はyoutubeにいっぱいアップされてますね。
ついでに、李香蘭と鄧麗君の夜来香を
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