そう人口の大きくない地区の小さな図書館で検索したところ、24名の予約が入っていた
続けてamazonレビューです。
http://www.amazon.co.jp/review/R3943ZUZ69G26M/ref=cm_cr_pr_perm?ie=UTF8&ASIN=4480067736(新書ではあっても真剣な議論が詰まっています 2014/9/11 )
中高年に焦点を当てた労働法、労働問題の概説書である。該当する人々の関心が高いのであろう、そう人口の大きくない地区の小さな図書館で検索したところ、24名の予約が入っていた。出版から4ヶ月もたっているのにである。
ぎゃ!!
これは、著者としてはそんなに多くの方が読もうと行列していただいているということで、心からありがとうございますといいたいところではありますが、版元の筑摩書房の編集者としては、24人もの行列で待つくらいならさっさと買ってよ、780円なんだから・・・・と、いいたくなるところかも知れません。
労働問題をめぐる筆者の論の鋭さは、同著者による岩波新書「新しい労働社会」でよく知られたところだ。日本の労働市場はメンバーシップ制であるとみてとり、様々な矛盾や問題点を歴史的経緯を踏まえつつ、かつ目先の損得論ではなく、社会システム全体にも目配りした広い視野から論じている。時折、「ガラパゴス評論家」や「お花畑の議論」に怒りを表明しているが、著者が本気であることが伝わって、私には好ましく思えた(無論、鼻白む人も多いだろう)。
この辺は好みの問題ですね。
この著者からは今後も学び続けたいと改めて思った。
はい、こういう真摯な読者の方々のためにも、これからも力の入った文章を世に問うていきたいと思っております。
(追記)
小さな図書館における一ヶ月における貸し出し状況のデータとして、日野町立図書館のこれを見ると、
トップは5回の東野圭吾『虚ろな十字架』、次は4回の同じく東野圭吾『パラドックス13』など5点、そしてその次の月間3回貸し出しは山のようにあって、村岡絵理『アンのゆりかご』をはじめベストセラー作家の本がずらりと並んでいますが、なぜかその中に、大変場違いな感じを発散させながら、『日本の雇用と中高年』も並んでますな。
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