ホワイト企業って言ってるのは・・・
金子良事さんに一言だけ、
https://twitter.com/ryojikaneko/status/507421387485503488
ついでにいえば、厚労省はホワイト企業ではなく、グリーン企業といえばよかったのだ。そうすれば、ILOの「グリーンジョブ」、持続可能社会など一気に啓蒙できたのに。いろんな意味で失敗である。
ついでに言えば、私の知る限り、厚生労働省はホワイト企業なんていう奇妙な言葉は一度も使っていないはずですよ。
私の知る限り、ホワイト企業って言っているのは、霞ヶ関の中では雇用労働問題を直接には所管しない経済産業省だけであり、その他一般書の著者の中にそういう言葉を使っている人はいるようですが、少なくとも雇用労働政策の文脈でホワイト企業なんていう言葉は聞いたことはありません。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-bf25.html (『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-dfc0.html(ひな祭りのなでしこ銘柄)
さらについでに言えば、グリーン企業なんて言葉はどこをどうひっくり返しても環境に配慮したエコロジーな企業という意味合いしか持ち得ようがないので、環境省以外の役所が使うべき言葉とは思えません。
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そういば、「ブラック企業は人種差別」という、ブログ記事がありましたね。
内容を全部を読んだわけではないので、確かなことは言えませんが、要旨として言うと「ブラックという言葉は「黒い」という意味であり、「黒人」を意味する。よって、「ブラック企業」という言い方は人種差別を助長するから、マスコミを含めて使うべきではない」。こうなるのですが。
別に、マスコミを含めて「ブラック企業がー」という人たちは、「黒人」のことを念頭に入れて、あれこれ言っているわけではないので、この非難の仕方は、まるっきり次元というか方向性が違っている、と思ったものです。
それにしても、物事を狭い範囲でしか見ることのできない人たちが、気に入らないと思う企業のことを安易に「ブラック企業」という風に言うのは、どうにかならないものかと思いますが。
結局、そういう人たちやそういう企業の経営者を含めて、「言語ゲーム」で言う「1次ルール」の枠の中でしか物事を考えられないことに、色んなトラブルの原因がある気がします。
投稿: 我無駄無 | 2014年9月 5日 (金) 00時33分