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2014年8月 7日 (木)

理念に共鳴して、逆に労をいとわず働いたからけしからんと・・・そこに悔しい思いがある

話題のゼンショーですが、小川社長のこの激白はまさに彼にとっての「真実」なのだと思います。

この地上から飢餓と貧困をなくそうということを(※会社の)憲章にも書いて、それをやりたいという人が新卒でも中間採用でも集まった企業ですから。

理念に共鳴して、逆に労をいとわず働いたからけしからんと・・・そこに悔しい思いがある。

これを空疎な言い訳を言っているなどと思うから、かえってこの会社の本当の問題が見えなくなる。

女工哀史だの蟹工船だのという批判は、利益至上主義の悪辣な資本家が云々という批判は、この会社の本当の問題点から外れるばかりです。

・・・前回の記者会見でも申し上げたが、ブラック企業というのは僕はあまり好きじゃない。

 他社でも言われてるところがあるようだけど(笑)。つまりレッテル貼りですから。ここが悪い、というところならいろいろあると思うんですが、一括して昔の「アカ」呼ばわりみたいなことは非常に・・・意味が人によって違うし、思考停止になってしまう。

 「あいつはコミュニストだ」「ああ、そうかアカだ」とこういう時代があったわけですから、それは僕はいちばん嫌いですから、生理的嫌悪感をもよおします。

 だけど、言われたということにおいては、メンバー全員悔しい思いをしてます。

これも言葉通り、100%本音を語っていると思います。でもだからこそそこに問題があるわけです。

「この地上から飢餓と貧困をなくそうという」「理念に共鳴して、逆に労をいとわず働いた」人々が、にもかかわらず、いやむしろそれゆえにこそ、外見上は超絶的なブラック企業の様相を呈するというこの逆説、いや20世紀の歴史はそういう逆説にこそ満ちているわけですが、その逆説を正面から見つめない議論は、私はやはり歴史の教訓を見ない議論でしかないと思うのです。

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