他人の手紙
『ワレサ 連帯の男』の付け合わせみたいな形で上映された『他人の 手紙』は、淡々と手紙が朗読されるだけの映画ですが、それだけに何とも言えない緊張感をあたえます。
ポーランドの社会主義政権下で行われていた検閲の実態と、当時の人々の暮らしを明らかにしたドキュメンタリー。1945~89年の社会主義下のポーランドでは、公安局が年間数千万通の手紙を開封し、検閲していた。40年以上にわたって行われていた検閲作業の様子を、当時の検閲官の証言と文献から再現した映像で描きながら、実際に検閲されたさまざまな内容の手紙や、当時の人々の生活を記録した映像も交え、厳しい統制下におけるポーランド庶民の心情を紐解いていく。東欧民主化の口火となった労働組織「連帯」の初代議長で元ポーランド大統領レフ・ワレサの伝記映画「ワレサ 連帯の男」(2013)の日本公開にあわせて特別上映。「ワレサ 連帯の男」にも、本作の製作過程で発見されたアーカイブ映像が使用されている。
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