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2014年8月20日 (水)

『若者と労働』書評

Chuko読書メーターに、『若者と労働』の書評が載りました。「山田シロ」さんです。

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/40489735

ずっと不思議だった労働法と現実の実態との乖離が、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」という雇用形態の分類による説明で目から鱗が落ちるほど納得した。この二つの型を学べただけでも読んでよかった!それだけでなく、どうして日本はメンバーシップ型社会になったのか等の歴史から丁寧に解きほぐしてあったり、現在の歪な雇用構造を変えるための一応の(とはいえ割と現実的な)解決策も提案してあるなど、日本の労働問題の基本を一通りおさえることができるのも良いところ。

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コメント

「ブラック企業」に関する問題を初めとして、いわゆる「ホワイトカラーエクゼクション問題」など、今の日本ではいろいろと「働く」ということに関して、トラブルが続けて発生しています。

ですが、それらに取り組む人々の姿勢を見ると、どうも違和感を感じてしまいます。

例えば、W社に関しては断片的に開示される情報から、「24時間死ぬまで働けって本当ですか」とか言ってW氏個人を非難したり、あるいは「残業時間」の長短だけを問題にしたりして、どういう社会背景や歴史的展開で現在の、労働状況が出来上がったのかに対する、全体的視点が抜け落ちており、単なる「気に入らないものは叩けばいい」的な「魔女裁判」になっていると思います。

その一方で、自分は亡くなられた小室直樹氏のの著書を読んでいて、日本の企業の「メンバシップ型化」が戦後における村落共同体の崩壊により、本来機能的職能集団(ジョブ型組織)である「企業」に共同体の構造が取り込まれたために、「メンバーシップ型」になったと理解しています。

これに関しては、濱口さんと異なる認識になると思いますが、それでも今の日本社会における問題点を考慮しながら、「働く」ということを全体的に考えるための指南書に、この本はなるのだと思います。

なんにしても、まだ、未読ですので、近々アマゾンに注文するかして、「日本の雇用と中高年」ともども購入しようかと思います。

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