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« 『立法学のフロンティア』第3巻 | トップページ | 今度はEU競争法と労働法が衝突? »

2014年7月 4日 (金)

藤野豊・石原剛志=編・解説『戦後初期人身売買・子ども労働問題資料集成』

Humantraffic全10巻、19万6千円という代物なので、個人で買うような本ではありませんが、これはなかなか面白そう。

http://rikkapress.wordpress.com/

一九四五年。戦争は終わったが、女性たち子どもたちの戦争は終わっていなかった。

かつて帝国主義戦争遂行のため男たちの慰安に使用され、あるいは年季奉公や勤労動員という名で安い労働力として搾取されてきた、女性たち子どもたちは、敗戦後も生活困窮によって奴隷的労働を強制された。

戦後史の盲点を衝く貴重資料群を復刻!

敗戦後、民主主義社会建設の名のもとGHQにより公娼が廃止され、児童の労働への明確な基準が決定したが、生活困窮が直接人身売買に結びつく日本社会の土壌は容易に変化しなかった。
本編集復刻版は、第Ⅰ部 人身売買編 では女性や子どもの人身売買に関する雑誌記事や公文書資料を含む一九四五年より六〇年頃までの貴重資料を収録し、第Ⅱ部 子ども労働編 では年少労働と呼ばれた子ども労働の実態を明らかにすると同時に不当労働や脱法と呼べるような年少労働の問題を示すパンフレットや書籍の資料を収録した。
グローバルな規模で展開する現在の人身売買や子ども労働あるいは不当労働の問題を照らすためにも、高度経済成長前夜、日本国憲法のもと奴隷的労働を強いられた女性や子どもの実態を明らかにする貴重な歴史的資料として復刻する。
児童福祉史・児童教育史・女性史のみならず労働史・占領期研究等、人権の問題に取り組むすべての人々・研究機関に呈するものである。

いやこれに収録されている資料のリストを眺めていたら、

http://rikkapress.files.wordpress.com/2013/11/humantraffic.pdf

本ブログでかつて紹介した労働省婦人少年局の資料も載っているのですね、当然ですが。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-97de.html(年少者の不当雇用慣行実態調査報告@婦人少年局)

旧労働省の婦人少年局というところは、むかしは非常に熱心に女性や子どもたちの労働実態の調査をやっていたのです。とりわけ、今ではほとんど忘れ去られているでしょうが、年少者の不当雇用慣行について、1950年代の半ばごろにその実態を暴いた報告書は、東北地方、九州地方、近畿地方、関東甲信越地方の4分冊として、刊行されています。

おそらく今では役所の中でも誰も知らないであろうこの報告書を、ちょっと紹介してみましょう。今ではみんながうるわしく描き出す「三丁目の夕日」のちょっと前の時期の、日本社会の凄絶な実態をちょっとの間だけでも思い出すために。

やはり、人身売買の本家といえば東北地方で、1950年代にもこういうケースが結構あったようです。・・・

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